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2024年の<1曲目>

1月1日の午前0時を迎えたら、家族へ挨拶をして、少しの間、自分が落ち着ける静かな場所へ移動。イヤフォンをして、好きなアーティストの曲をシャッフル再生する。

これが、ここ数年、私が個人的に続けている新年最初のささやかなイベント。新しい年のはじまりには、一等好きな音楽を聴きたい。

2024年の<1曲目>に選ばれたのは…

『プレゼント(BUMP OF CHICKEN TOUR 2023 be there at SAITAMA SUPER ARENA -DAY2-)』

昨年行われたBUMP OF CHICKENのツアー「be there」ファイナル公演のライブアルバムから『プレゼント』が選ばれました。

音源が収録されているカップリング集『present from you』がリリースされてから気づけば15年が経っていて(!)、最新のBUMPが奏でる『プレゼント』は包容力と力強さが増している感じがして、じんと胸が熱くなります。

<部屋>

BUMPの楽曲にわりとよく登場する<部屋>。その多くは、なかなか開かない「扉のある部屋」であり、外の世界と通じる「窓のある部屋」。この『プレゼント』にも、とある<部屋>が登場します。私はVo./Gt.藤原さんが描く<部屋>の表現に、昔から幾度となく救われてきました。

幼い頃から引っ込み思案で、人間関係について考え過ぎて身動きが取れなくなりがちな私にとって、世界の何処かに一人でも、この感覚を掬い上げて、音楽にしてくれる人がいたという事実が救いだったし、とても心強かった。2008年当時、初めて『プレゼント』を聴いた時の衝撃と感動は、今でも忘れられません。

メッセージ

話は少し変わりますが、私はメールやLINEが、昔からちょっと苦手です。
友だちと連絡一つ取るにしても、言葉選びを悩み過ぎて、書いては消してを繰り返して、結局最初の一通目を送れなかったり、相手からの返信にも時間がかかってテンポ良く言葉のキャッチボールができないことが結構あります。我ながら本当に臆病で面倒くさい性格だな…と思いつつ、いまだに自分の部屋の扉の開け方が下手くそです。

しかも、ここ最近はそんな悪癖に拍車がかかり、それまでいつでも気楽にやり取りしていたはずの20年来の幼馴染とも、なんとなくタイミングを逃してから一年以上連絡を取れていないという状態が続いていました。

でも、年明けに『プレゼント』を聴いたら、なんだか、「相手との関係を自分が大切にしたいなら、待っているばかりじゃだめだな」と思えて、勇気が湧いてきた。そして、久しぶりに思いきって幼馴染にメッセージを送ってみました。

そわそわしながら返信を待っていると、しばらくして返ってきたのは、いつも通りの、昔から変わらず大好きな、彼女らしいゆるいメッセージ。
何度かやり取りを続けると、どうやら相手のことを気に掛けていたのはお互い一緒で、本当は会いたいと思いつつ二人とも言い出せずにいたことが判明。
歳を重ねていく中でそれぞれ生活に変化があって、今は少し離れたところで暮らしているので、昔みたいに「じゃ、30分後に近所のロイホ集合ね」なんていう待ち合わせは難しいけれど、きっと今年中に会おうと約束しました。

やっぱり、好きな人にはちゃんと自分から想いを伝えよう。
そんなことを考えた2024年のはじまり。


今はライブ音源が各種サブスクでも配信されているし、確認したら公式YouTubeでも聴けるようになっていた(!)ので、他の楽曲も気になるという方はぜひ聴いてみてください!
*『be there』の他の楽曲の中では、特にファイナル公演の『Gravity』とセミファイナル公演の『ホリデイ』が最近のお気に入りです。併せてリンク載せておきます。↓

今年もたくさん素敵な音楽と出会えますように。

2023.01.07