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失敗こそが財産だ(企画メシ2021①)

「失敗こそが財産だ。」
そう心の中で言い聞かせながら、課題をアップロードした。

現在企画生として参加している、『企画でメシを食っていく2021』の話だ。初回課題は「自分の広告をつくってください」というもの。そもそも広告を作った経験もなければ、自分を広告したこともない。まずは広告の意味を調べてみた。

送り手である広告主が受け手である消費者の態度や行動に影響を与える目的で、新聞・放送などの広告媒体を通じて有料で行う、情報伝達活動

消費者の態度や行動に影響を与える。これは今回の課題だと、他の企画生に推してもらうということなのだろうか。
次に広告する自分について考えてみた。30代男性、福岡在住、音楽・ラジオ・本が大好き。他にも好きなことや興味のあることは多々あるけれど。

・・・・・・この中に自分が押し出せるものがあるか?他の企画生のみなさんも、自分はこんな人間だということを広告にするはずで。ただでさえ広告を作ったことのない自分が、それで目立つことが出来るのか?
考えれば考えるほど、自分が薄くなっていって、頭の中から、果ては自分の周りまで真っ白になっていく気がした。

そのままずっと考えてみた結果、じゃあ自分の「空白」を押し出そうと思い立つ。他の企画生はきっとすごく凝ったものを提出するのだろう。目立つという意味では、空白もきっと目立つはず。
企画メシに参加しようと思ったきっかけがまさにそうだ。ここ数年、ずっと停滞感みたいなものがあって立ち止まり続けているから、その空白部分を埋めたいと思ったんじゃないか。

考えたことを自分なりの形にする。形にした後で、もっとこうした方がいいんじゃないかと浮かんでくる。色々やってみるものの、締め切りも間近。1案を決めて提出することに。

手を抜いたつもりはない。考えた限りのものを課題に込めたつもりだ。でも、それがどんな結果であれきちんと受け取る。むしろ、すぐに良い結果が出るとも思っていない。ここで成長できればいい。

「失敗こそが財産だ。」
そう心の中で言い聞かせながら、課題をアップロードした。

講義の中では、阿部さんが見透かしたように自分に言葉を伝えてくれる。

「今あなたがどれだけできるかなんてどうでもいいと思っている」
「存分に楽しむ。のたうちまわって見えてくるものがある」
「渦中を楽しむ」

周りの企画生の課題に圧倒され、素直にすごいと羨ましくなる自分の背中を、阿部さんが押してくれる。
自分を圧倒する周りの企画生はどんな人たちなのか、パソコン越しに見ていると、真剣なまなざしの中にやわらかい笑顔も見られる。他の企画生の姿を見ながら、講義のほとんどの時間でニヤニヤしてしまった。

課題を出し、講義をしてくださる講師の皆さんは味方。同じ課題に取り組み、一緒に成長をしていく企画生たちは同志。
課題に取り組む苦しさはもちろんある。でも、のたうちまわるし、できる限りあがく。挑戦する。同志が集まって講義を受けるときは、存分に楽しむ。

「失敗こそが財産だ。そして、挑戦こそが人生だ。」

しっかり動いて、どんどん失敗する。
企画生のみなさんとも、どんどん関わっていく。
まずはそこからだ。立ち止まっていた自分を動かして、自分の空白をどんどん埋めていく。

57西村圭祐

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