伝える

協力隊になってすぐのこと。お世話になっているNPO法人の代表の方が、大学へ講演をしに行くというので同行させてもらった。「行った時、よければ話してみない?」と前日に聞かれたのでハイと返事をした。ただ、何を話せばよいのか分からなかったので、「どんなこと話せばいいですか?」と聞いたら、「簡単な自己紹介と協力隊に至るまでの経緯とかかな」と。それくらいなら余裕だろうと思っていた。当日学校へ向かい、ぞろぞろと集まる学生を目にすると緊張してきた。

と言うのも、元々人前で話すのが苦手だった。一斉に向けられる視線と、違っていたらどうしようとか、変なこと言って笑われるんじゃないかという思いが強く、学生時代は授業中に当てられないよう大人しくしてたし、グループでの話し合いでも周りに合わせる方だった。

いざ、講演が始まると自分が話す時は寝ていてくれた方が気が楽だなぁと思っていた。そんな下らないことを考えつつ代表の方の講演を聞いていたが、内容がスーッと理解できた。特に難しい言葉を言っているわけではなかった。

今自分に何ができるのかを考え、その結果として団体を立ち上げ運営する。そして、運営していく中でまた自分にできることを考えていた。その“自分に何ができ、それをする為にはどうしたらいいか”を学生達に語っているように感じた。だから、難しい言葉で飾る必要がないんだろうと。

逆に、自分は自己紹介からの協力隊に至るまでの経緯だったが、講演の途中で自分でも分かるくらい何が言いたいのかサッパリ伝わってないなだった。あっ、これが自分で考え行動してる人と流されてるだけの自分との違いなんだろうと、その時思った。
講演後の帰りに、就職先に協力隊ってないですね〜という話になった。確かにそうだった。大学時代、就活時期になって「俺(私)地域おこし協力隊になる!」という友達は居なかったし、先生方や就職支援課からも話を振られたことはなかった。

でも、自分のようにどうなりたいのが分からないとか、何したいか分からない人はなってみてもいいと思ってる。それこそバックパッカーで世界一周したいけどお金が・・・って人や田舎暮らし興味はあるけど定住までは・・・って人にもオススメしたい。もっと言うなら、やはり若い人にオススメしたい。
最長3年契約なだけであって、3年間この地域に居なさい!や3年後は必ず定住してもらいます!って訳ではないし(各自治体によって制度は異なります)、学部卒業後になって3年経ってもまだ25歳である。

28歳の自分が今の地域で「若いねぇ〜」と言われるくらいなのだから、学部卒業後の人達なんてその地域のアイドルみたいなもんだ。また、地域のリアルを肌で感じられ、会社とはまた違う経験も積める場所でもあるのだから。


ここに書いた思いを話していると「何でそれ言わんがぁ〜」と。「1番伝えたかったことやーん」とも言われた。なったばかりで何も実績がないけども、確かにこれが伝えたかったことかなぁと。
伝えるって難しい。伝えたい思いや考えがその時に出てたら最高だけど、中々上手くいかないものだ。でも、こうやってここに記しておくことで、今度話す機会があればこの前よりは上手くいくかな。


#日記 #エッセイ #写真

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ケイ

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