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2018年の死産した時のお話です。
当時のことを
できるだけリアルに書いています。
苦手な方やショックを受けてしまうと
思われる方はご注意下さいね。
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【4】はこちらからお読みいただけます⭐︎↓↓

続きです。　


臍の緒がでてきてしまい、
助産師さんを呼びました。


ベッドで確認してもらうと、
臍の緒で間違いないだろうとのこと。

助産師さんたちもかなり焦っています。

何人か集まって来てくださり、
ドップラーで心拍確認してもらいました。

【女医さんが言っていた通りだった。
　臍の緒が子宮から出ていたのは
　本当だったんだ。】

ここまで頑張ってきたのに、
もう、、だめかな、、
と思っていました。

でも

赤ちゃんはいつも通り元気な心音を
聞かせてくれました。


そして内診の部屋に急いで運ばれました。

夜遅かったので
当直の先生しかいらっしゃらず、
至急呼び出すために、
助産師さんが電話をかけて
状況を説明していました。

けれども、
なかなか先生は来てくれませんでした。

助産師さんによると、


「当直の先生は2人いるんだけど、
　今、危ない妊婦さんが運ばれてくるから
　そっちにかかりきりになっている。」


とのことでした。

その妊婦さんは
私よりもっと緊急事態なのかもしれない。
どんな状況なのかは分からないけれど、
私の赤ちゃんも臍の緒が飛び出しているという
緊急事態ではないの？

【私のところには1人も来てくれないの？
　なぜ？】

助産師さんは数分おきに電話してくれてました。

「なんで来ないの？」と
苛立っている助産師さんもいました。


私の赤ちゃんは週数が早いし、
きっと助からないと思われてるから
先生も来てくれないのかな、と
感じてしまいました。
助かる命を優先させなきゃいけないのは分かる。

仕方ないことかもしれないけれど
なんだか順番をつけられている気がして、
すごく悲しかったのを覚えています。

助からない命なの？
でも生きている。
赤ちゃん頑張ってるんだよ。
誰か助けて。。。


助産師さんに
「私の赤ちゃん、もう助からないかな？」
と聞きました。


助産師さんは何も言わず、
ただ腕をさすってくれました。



夫はすぐに呼び戻され、
病院に戻ってきてくれました。

先生より先に夫が来ました。


夫とは病院で別れる前に、
二人で気持ちを一つにして頑張っていこうと
言っていた矢先でした。

しばらくして
先生が来て診察してくださいました。

臍の緒が出ているのに、
診察の棒が入って大丈夫なんだろうかと
心配になりました。

「臍帯脱出すると
　すぐに酸素が赤ちゃんに
　行かなくなってしまう。
　残念だけど、何もできない。」


と言われました。

そうなんだ。
もう何もできないんだ。

ただその時を待つしかできないんだ。

でも、
赤ちゃんは変わらないんです。

心拍数を落とすこともなく、
元気に動いているんです。

破水しても臍の緒が外に出ても元気。

毎日助産師さんが
定期的に心拍確認してくれます。


元気だ。



今日も元気だ。



２日、３日と経っても
変わらず元気でいてくれました。

誰もが諦めていたと思います。
赤ちゃんはそんな中でも
生きようと、
頑張る姿を見せたかったのかもしれません。

でも、


私の心と体は、弱っていきました。


ずっと動けず、
膣から臍の緒が出ているという状態で
過ごすのも苦しかった。


何を考えても
答えが見つからず
先が見えず
涙が止まりません。

【赤ちゃんが元気でがんばっている。
　先生は諦めているけれど、
　もしかしたら私の赤ちゃんは
　生き続けられるのかな？
　だとしても、障害が残ってしまう。
　私は障害のある子どもを育てられるのかな？】

いろんなことを頭が巡って。

夫の前で感情が爆発してしまいました。


たくさん泣きました。


母親失格だと思いました。

強い気持ちが持てなかったです。

【我が子が頑張って命を燃やし続けているのに
　なんで私は信じてあげられないの？
　自分も前向いてがんばろうと
　堂々としていられないの？】



何度も困難を乗り越えてきた我が子。

前期破水して
すぐ出てきてしまうだろうと言われた。

でもずっと頑張っていてくれて、
今度は臍帯がでてきてしまったのに
心臓を動かしている。


夫は
「すごく強い子が生まれてくるんだよ。
　もしかしたら障害が残るかもしれない。
　でもそれも乗り越えて強い子に育つよ。」

と言ってくれました。


この人と結婚してよかったと思いました。

私はまたこの子と夫と頑張ろうと
前を向きました。

そして

19週最後の日でした。


臍の緒が出てしまって、
4日目。


朝、先生がお部屋に来て、
「この状態でも元気な赤ちゃんは初めてだ」と、
驚いていました。





その日もいつものように始まり、
朝は元気な心音を聞かせてくれました。


でも、

お昼のドップラーで、
いくら心音を探しても見つからない。
他の助産師さんが来て探してくれても
見つからない。

「ごめんなさいね。
　うまく見つけられないだけだと思うから、
　先生呼んできますね。」

そう言って先生を呼んできてくれました。

エコーを確認して、

赤ちゃんの心音が止まっていることが
分かりました。

いつも動いていた、
赤ちゃんの動きも止まっていて。

この時は取り乱して、
声を上げて泣きました。


【私が弱い母親だったから、
　この子が生まれてきても育てられる心の準備が
　できてなかったから死んじゃったのかな、

　私がもっと強い気持ちで、
　どんな状況にも耐えて出産してみせる
　この子がいつ生まれても私が守る

　絶対に自分ならできるっていう自信が
　なかったから
　神様は心臓を止めさせてしまったの？】


ずっと赤ちゃん自身も
苦しい状況だったと思います。
がんばってくれた我が子が
動かなくなってしまった。


ずっと綱渡りの状況でも、
いつも強い姿を見せてくれた。

到底受け入れられませんでした。


何も考えたくない。

何も考えられない。

けれども、
2日後には出産しなくてはいけないと
知らされます。

なんて残酷なんだろう。
死んでしまった赤ちゃんを生むことなんて
できるのかな。
気持ちの準備もできない。

私はこの先どうやって
生きていけばいいのかな。

夢も希望もない。　
なんでこんなことになってしまったの？

どこにも行き場のない思いが、
私の中に留まっていました。

続きます。