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【8】人生でいちばん泣いた、火葬の日。

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2018年の死産した時のお話です。
当時のことを
できるだけリアルに書いています。
苦手な方やショックを受けてしまうと
思われる方はご注意下さいね。
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【7】はこちらからお読みいただけます⭐︎↓


火葬の日。
私、夫、私の母で、
環菜のお見送りをすることにしました。


母は、入院中も
環菜に会いに来てくれていました。


19週の赤ちゃんなので、
何て言われるだろう、
と心配していましたが、


「あかちゃんて赤いって書くけど、
本当に赤いんだね。かわいいね。」


と言ってくれました。


母の目は、
哀れみではなく、
愛しい孫を見る優しいまなざしでした。


かわいいと言ってくれて嬉しかった。


そんな母も



「環菜ちゃんと会えるのは最後だから、
 火葬に行きたい。」


と言ってくれて、



環菜がお散歩できるようにと、
小さなお靴も持ってきてくれました。



全員が無言で、火葬場まで向かいます。



お別れの時間が近づいてくると思うと
涙が溢れてきます。



【到着しないでほしい、
 永遠に火葬場に着かないでほしい。】



そんな風に願っても向かう場所は変わりません。


到着してからも、私はずっと、
環菜の入った箱を抱きしめながら
待ち時間を過ごしていました。



火葬する時間になり、係りの方から


「赤ちゃんは骨が残らない可能性があります。」


と言われました。


何も残らないのは嫌でしたが、
了承するしかありませんでした。



いよいよ肉体と別れるその時がやってきます。



蓋を閉じられ、進んでいく環菜を見て


これで、もう環菜には会えないんだと思ったら
嫌で嫌でどうしようもなくて、





「待ってください」





と引き留めました。



別れたくない


離れたくない


もう一度触れて話しかけてあげたい




もう一度だけ、、、


後悔したくなかったんです。


これが最後だから
ちゃんと目に焼き付けておきたいし
感じたい




そう思ってもう一度戻して開けてもらいました。


「ありがとうね。また戻ってきてね。」


言葉をかけて、身体に触れて
最後のお別れをしました。



この後ずっとずっと泣いていました。


一生分泣いたんじゃないかと思うほど、
泣きました。


骨は残らないだろうと言われたけれど、
環菜の骨は残りました。


細くて小さいけれど確かに存在していて
力強さを感じました。



最後まで私に【強さ】を示してくれました。


続きます。


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