ズブの素人が最短距離で小説を書けるようになる方法
こいつ、なんで深夜にばっか記事更新してんだよ――とお思いの方。
正解です。
私にもよく分かりません。気がついたら深夜なのです。シンデレラは魔法が解けてからが本番なので、つまりそういうことでしょう(適当)
さて、今でこそこうして小説のお仕事をいただいたり、webサイトで小説を投稿している身なのですが、三年前まで、小説など一切書いたことがありませんでした。
ラノベという名前も知りませんでした。知っていたのは、北方謙三先生の中華関連小説のみです。エベレスト級の偏り方してます。
漫画はりぼんを読んで育ち、ジャンプ単行本へと移行し、ジャンプ時々青年コミックという様相で二十歳くらいまで過ごして参りました。
小説はものの見事にかすっておりません。
読書感想文がマックス・バリューです。
ではそんなドブス……いえ、ドズブの素人がどうやって小説文を書けるようになったか。
この方法が参考になるのかは分かりませんが、二ヶ月程度で書き上げた一作目でファンタジア公募の一次には通りましたので、最短距離かつ少なくとも無意味ではないのかなと。
▼まず、書きたいと思ったものに近い小説を一冊用意する
私の場合、漠然と「ファンタジー」かなと思っていたので
ヤフー知恵袋で「ファンタジー 面白い 小説」を検索しました。
馬鹿の極みですね。
時代遅れの老婆のごとき無知さ加減でした。
結果、私が手に取ったのは『デルフィニア戦記』というものでした。
ヤフーにお住まいの住所不定匿名の皆様が推していたので、そうなのかとさっそく読みました。後々気付いたんですが、これ結構古い作品なんですね。時代の流れに沿った作品を作らねばならぬところ、全無視で選んでしまいました。
ですので、もし皆さんが選ぶのなら、今っぽいものの中から選んでください。時流は大切ですから。そして、それが自分の今後の核となるので、自分の目指すスタイルにあった作品を選んでください(webラノベ志望なのに文芸を選んだり、文芸志望なのにwebラノベを選ぶなど、間違いはおかさないように)。
▼次に、一度まず読む
読みます。ここでは普通に読みます。別にすっごい神経すり減らして、どこが転部分なんだと鼻息荒くして読まなくて大丈夫です。
ただ読んでください。机の上にアイスティーとマカロンでも用意して優雅に読んでください。私はマカロン嫌いですが。
▼そして、再読しながらストーリーライン分解をする
多分、ほとんどの方がここで「めんどうなんじゃぁぁ!ふざけとんのかワレェェ!」と、本能寺焼き討ちした明智光秀の心境が分かるようになると思います。
いつまでも大人しく言うこと聞くと思うなよ、という声が聞こえてきますね。まあ落ち着いてください。話せば分かる。
そう、離せば、分かるんです!
では分解方法ですが
前提としてある程度、その物語がどんなストーリーだったのか覚えている必要があります。
私が実際にデルフィニア戦記を分解した時はこんな感じでした。
さて、noteを読んでいる時点で、少なからず創作に関わっている皆さんならお分かりでしょうが、これら全て「当たり前のことをぬかすんでねぇぇぇべ!」って話ですよね。あ、待って。石はやめて。
しかし、正直「起・承・転・結」で考えるより、こちらの方が作りやすい。
だってこれ、起承転結の中にあった要点だけを枠として取り出したものですから。
漠然とした4つしかなかった枠を、さらに細分化させて「ここでコレをやれ」と強制的に展開を決めた枠なんです。
さて、ズブの素人が書きやすいのはどちらでしょう?
当然、後者ですよね。ガイドラインがしっかり引いてあるんですから。
①~⑧までをノートとかに書き出してください。
そうすれば、手にした小説の展開図が出来上がります。
そうしたらあとは簡単。そこにあるキャラや設定を自分の妄想に置き換えていくだけです。
パクリはダメです!!!!
でも、展開を真似るのは勉強になるんです。
展開を真似るのとパクるのは違うと、ここでハッキリと明言しておきます。物語など展開を煮詰めていけば「起承転結」や「序破急」に収束するんですから。
でも、パクリはダメです!!!!!!!!これは念押しします。
創作はオリジナリティを出してこそ創作ですから。骨組みは真似ても、肉付けを真似てはダメです。それはただのクローンです。
脱線しましたが……
小説書けなくても無理矢理こうして枠に押し込めていけば、小説という形はつくれるんですよ。ちなみにこれは、私がファンタジーで始まったからこんな感じですが、ラブコメとかなら「胸キュンシーンの頻度は」「デレ始めるのはいつから」とかに変わると思います。知らんけど。あ、ごめ、石はだめ。
▼文の書き方を確認する
あとは、一人称や三人称の使い方を都度ページを捲りながら学ぶ感じですね。私はそこで心の声の表記の仕方や、息詰まった時の表現方法を学びました。
なので、私が書く作品では、心の声は今主流の『()』ではなく、『――』ですし、息が詰まった表現は「――っ!」で、沈黙あけの表現は「……っでは」とかです。
あと、途中で会話を遮られる表現。
意外とこれって難しいと思いません?
というやりとりで、「朝食がないで」あたりで言葉を遮られたとしましょう(中途半端なところで区切ると、遮られた感が増します)。
▼さいごに
今更な事ばかりを書きました。ですが、小説を書いたことがない人にとってはこれすらも苦労するかと思います。
色んな本を読むのも良いでしょう。
ですがたくさん読んで地力をつけてやっと小説を書き始めて……では遅かったのです、私には。ささっと小説家になりたかった!(欲深)
無からインプットとアウトプットの並行作業は大変です。でもこれが最短距離で、一度の完成で力をものにできる方法だと思います。少なくとも私には合っていました。
あ、ちなみに公募で『「!」の後ろは空白を入れる』、『「…」は偶数個連ねる』といった小説作法ですが、別に空白無かろうと奇数個だろうと、合否に関係ありません。そんなことだけでは落ちませんので。
作品さえ良ければ、そんな技術部分は、改稿作業の時に編集者さんが指導してくださいます。体裁ばかり気にして内容がおろそかになるようなら、体裁なんか捨ててください。
日傘買った
持って出るの忘れる
ほぼ毎日
字余り!
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