明日の叙景 2018年・中国ツアー(経緯編)


明日の叙景は2018年11月1日から6日まで、移動を入れると8日かけて中国をほぼ縦断するツアーを行いました。今回はその経緯などを簡潔にまとめ、続く記事では日記形式でツアーを振り返りたいと思います。

ツアーの経緯

(1) Pest Productionsからの1stアルバム国際版リリース
明日の叙景は2018年2月に1stアルバム『わたしと私だったもの』を自主リリースしました。それを聴いた中国のアトモスフェリック・ポストブラックメタル系レーベルであるPest Productionsから国際版リリースとPest Productions関連のツアー業務を行うUnknown Art Productionsより中国ツアーのお誘いをFacebook経由でもらいました。

(2) リリースとツアーの大まかな条件
Pest Productionsに1st Album, 1st EPの国際版CDリリースの権利を与え、明日の叙景は中国ツアーの全面サポートを彼らから得る契約でした。

細かい数字や条件については直接聞いてもらえれば話します。

結論から言うと、中国ツアーは非常に待遇が良く、音楽的にも素晴らしい体験をすることができ、自分たちにとってメリットのある契約でした。これらについては今後公開する日記を読んでくだされば理解していただけると思います。

(3) 中国政府による検閲
中国でライブを行う場合は中国政府の検閲をパスしなければなりません。中国国内にコネクションがない場合は中国でライブを行うことは非常に難易度が高いと思います。

ライブをする上で中国政府には以下の情報を送りました。

(1)ライブのセットリスト
(2)(1)に記載された楽曲のMP3
(3)(1)に記載された楽曲の歌詞(日本語、英訳)
(4)(1)を演奏している練習動画(顔面が写っていること)
(5)メンバー全員のパスポート
(6)中国国内での演奏に関する同意書

自分たちの場合は反社会的な内容や、ネガティブな名詞が歌詞に並ぶことはないので心配はしていませんでした。とは言え、初めてのことでしたので一つ一つ確認しながら情報をレーベルに送り、中国政府に提出してもらいました。

(4) 荷物準備と入国
中国への渡航には格安航空便を使用するため、荷物のサイズの制限が比較的厳しめでした。そこでギターとベースはネックとボディに分解することでスーツケースに収納します。ベースのネックはスーツケースに入らないのでサイズのあう釣竿ケースをAmazonで購入し収納しました。

行きは四川航空、帰りはバニラエアでしたが、特に荷物を破損されたり無くされたりすることはなく、丁寧な対応をしてもらいました。(過去にネクロ魔バンドのツアー中、Air Chinaにメンバーの機材を紛失された経験があり、中国の航空会社に対する不信感はありました。)

ツアー中の生活

ツアーは1週間かけて、中国の東海岸を北から南に下りていくスケジュールでした。移動量で言うと、北海道から鹿児島まで日本を縦断する程です。

中国国内での移動はUBER、高速鉄道、ツアーバス、飛行機などありとあらゆる手段を取りました。基本的には自分たちがいるところまで車が迎えに来てくれる形なので自分たちはあまり歩きませんでした。

「午前中に移動→昼にホテルで休憩、昼食→会場でサウンドチェック→本番→夕飯→就寝」というサイクルを規則正しく行ったので体調を崩すこともありませんでした。

詳しい様子はこれ以降に日記+写真形式で紹介致しますので、お楽しみに。
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