見出し画像

「もっと遊び心を」競馬ブックの仕事 ~製作部編~

こんにちは、はじめまして。

 ねこ好き、競馬好き、ゲーム好き、釣り好き、ものつくり好き、サッカー好き、美味しいもの好き、料理する。昔、犬を飼ってました。色々と楽しみたい派です。そんな株式会社ケイバブック栗東・製作部の奥田と申します。よろしくどうぞ。保護猫出身の2匹を飼っています。ねこさんが家に来た当初、手触りがゴワゴワだったのだけど、今はすっかりモフモフです。休日に家で昼寝していると2匹が腕まくら、太ももをまくらにしてくるので動けません。競馬ブックネットSHOPツイッター(現X)とインスタアカウントを作った人(元・中の人)。今は後進が頑張ってくれてます。ウマ娘、今も楽しんでます。 #ねこ大好き競馬ブック の人。

\リスペクト/

ケイバブックに入社した理由

 アルバイトとして、今の部署で働き始めました。誘われ望んでそのまま社員に。テレビでオグリキャップを知って競馬と出会い、競馬のもつドラマ性や紡いでいく血統にロマンを感じ、競馬そのものやその歴史に惹かれ、ゲーム・ウイニングポストやダービースタリオンをやりこんで、京都競馬場に毎週通うほどの競馬好きになっていきました。競馬場で初めて見たG1はライスシャワーの菊花賞。
 そんな時に新聞の広告でみた「アルバイト募集・競馬ブック」の文字。興味本位で応募して採用されました。アルバイトを続けていると社員勧誘のお話がありました。この仕事を社員として続けようと思った理由は「競馬新聞や週刊誌がタダで手に入る」とか「テレビでみたことある人がここにいる」とか「仕事中に競馬をみても怒られない」とか楽しそうな理由もありましたが、こんなにも魅力の詰まった「競馬」を世に伝えることができる、その大手であるケイバブックなら、それができるだろう、やりやすいだろう、と。

家に来た当初の保護猫「とら・まる」と「ちょこ・まる」と命名

仕事内容:製作部って何をするところ?

 正式名称は「製作開発局製作部」。昔は「組版部」「画像部」と言われていました。今も昔の名前で呼ばれたりします。名前が変わっていったのは、時代に合わせて仕事の種類が増えたからだと思っています。常に乗り継ぎを強いられてきたこの部署。そんな製作部、何をするところなのか?
 一番の大きな柱は「週刊誌」を作る「最終ランナー」であること。馬が走りトラックマンやライターさんが取材し原稿作成、カメラマンが写真撮影。文章校正があって、テキストと写真でページレイアウト。修正があり、やり取りをして週刊競馬ブックのページが完成。大きな印刷機で印刷するための準備をします。
 「ページを完成させる」「印刷するための準備」この直前までは間違いが隠れていたりして修正することができますが、ここまで進むと後戻りができません。このことから、皆がつないできたバトンをしっかり運ぶ「最終ランナー」であるとしています。他にも仕事がありネットSHOPやSNS、YouTube、Web周りも。すなわち、便利に使えるなんでも屋さんです。

一週間ほどで、ちょっとなれてきたちょこ&とら。今も追いかけっこが大好き

週の仕事スケジュール

【水曜日】
普通の会社員の月曜にあたります。週末に向けての準備。記事の原稿、素材があれば準備。競馬ブックネットSHOPのお客様からのご要望に沿った商品の準備。SNSへの発信。webページのイメージ画像作成。CM等の動画製作。トレセンでの写真撮影。先週の写真データの整理。時間が空いたら新しいこと、役立ちそうな勉強します。

【木曜日】
記事の素材が本格的に入ってきます。記事や広告の製作。大まかなラフをもらってそれに沿ってページを仕上げたり、新しく作ったり。新聞のレース名や見出し、各種データ、広告等の製作。G1シーズンだとコンビニプリントG1特集号(A3サイズのおおよそ12ページで300円)の商品準備や仕上げ。

【金曜日】
新聞製作日。朝10時過ぎに枠順が発表されます。枠順発表前の変更があると対応にバタバタしたりします。競馬新聞が届きます。YouTube・TMトークの撮影と動画編集からアップ。週刊誌記事の仕上げ。カラーページ(表紙、広告、フォトパドック等)の仕上げ。

【土曜日】
新聞製作日かつ競馬開催日。朝一は金曜と同じ流れですが、競馬開催日なのでテレビ・グリーンチャンネルをつけます。別のテレビでBS11やKBS京都、フジ系、テレ東系などファン目線を忘れないようにするためにつけておきます。レースがはじまると各地のカメラマンから続々写真が送られてきます。ピントやレースなどチェック後、競馬ブックweb用、週刊誌用、ネットSHOP用、SNS用と分類・加工し活用します。写真は1レースにつき最低でも2枚。3場開催なら72枚の写真を加工します。記事の校正が入るのでその修正。入稿が遅れた原稿のレイアウトを仕上げ。

【日曜日】
週刊誌製作日。競馬開催日。お昼前後に出勤します。 午前のレース写真が溜まっています。週刊誌の記事作成のラストスパート。レース見る、仕事する、違う仕事、レースを見るなど慌ただしく、気の休まらない1日です。
 絶対的な締切時間があります。間に合わないと「週末のロマンは月曜にはじまる」ができなくなります。「急いで仕事する」・「ミスしない」を両立する必要があります。印刷が始まってからミスが見つかることもあります。そんな時は知識・経験をフル活用し最速で修正。
 週刊誌を無事作り終え、電子書籍の公開準備をしていると週刊誌が完成していきます。この週刊競馬ブックを手に取ると1週間の仕事が終わります。

すべての箱はねこのもの

【月曜日】【火曜日】
 お休み。家族用の弁当作りにはじまり趣味や買い物、小旅行。ねこ様の遊び相手。凝った晩御飯作り。
 仕事でなにかあると電話がかかってきます。電源OFFしたくなります。しないけど。

仕事で大変なことややりがいを感じるとき

 大変なことが、たくさんありました。乗り継ぎを強いられる仕事、初めは手作業の写植機と文字の印字されたフィルム、デザインナイフを手に取って仕事していました。次にマッキントッシュとフォトショップが出てきて、写植機の代わりに写植の専用機・ワークステーションがやってきて、手に取るものがデザインナイフからマウスへと変わりました。Adobe Illustratorを使うようになり、図形がどんどん複雑化していきました。
 次第にワークステーションとレイアウトソフトは、その状況に耐えられなくなり、仕事を進めるのに回りくどい工夫が必要となりました。そしてG1シーズン、とある土曜の夕方からそのワークステーションが突然動かなくなり、再起動しても動きません。このままだと週刊誌が全く作れません。メーカーサービスや営業に電話しましたが、土曜夜から日曜朝の出来事なので皆さんお休みで頼れるものが全く無い状況です。

お手上げです

 さらに壊れたのが専用機なのでマニュアルがありません。現在のように気軽にネットで調べることもできません。誰も進めない、誰かが打破しないといけないので上司の許可をもらい、辞書を片手になんとかリセットして、1日前のバックアップを入れて何とか動くようにしました。データは1日前にもどったので、日曜朝からみんなで土曜日分の仕事をやり直して、何とか週刊競馬ブックを出すことができました。あんなことは、もう二度とやりたくありません。一番のピンチでした。
 そんなワークステーションと専用機も使えなくなる日がきて、今度から普通のPCとサーバーで進めることになりました。先を見て比較的コストのかからないWindowsとAdobe InDesignで進めることに決定しましたが、それとはまた別のレイアウトソフトでも進めると。また一から勉強して仕事を作り直します。フィルムを使わなくなりました。

 次に大変だったこと。仕事を落ち着かせ安定したと思ったら、今度は定年で人手が減ります。課長が退職し、局長が辞められ、また課長が、そして部長まで抜けます。想像してみてください。頼りになるベテランが居なくなるのに、同じ量の仕事を回さないといけない状況を。
 ここから徹底した効率化、自動化を目指します。「5分かかっていた仕事を20秒で」みたいなイメージで省力化を進めます。Adobeソフト使用のあらゆる効率化だったり、手作業を減らすようしていきました。時には自社の開発部に「○○が△したとき□となる」というように細かな注文を付けてアプリを作ってもらったりしました。
 あとは、会社全体でチャットができるようになって電話と手書きメモの作業が減ったり、冗長な仕事の手順を見直したりして、どうにか少ない人数で仕事が回せるようになりました。

任務完了です

 今は、ありがたいことに職場が若返り仕事を教えることが仕事になってきています。みんな0からのスタートです。難しいこともあるでしょうが、頑張って仕事をこなしてくれてます。ありがとう。

 やりがいを感じるのは「できなかったことができるようになる」「(仕事が)予想通り動いた」ときです。webの仕事も動画の仕事も何もないところから0から立ち上げです。0から勉強、若い人も一緒に成長を楽しみながら学び、いろんなスキルを身につけていってもらえたらなと思います。できることを増やして助け合えるような職場――「すみません」より「ありがとう」が増える職場にしていきたいです。遊び心を忘れないように…
ありがとうございました。
(文・図・写真・奥田)

楽しみながら競馬と仕事を!

この記事が参加している募集

オープン社内報

社員紹介

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?