見出し画像

南部杯 中央馬見解

メモ書き程度に今回出走する中央馬についてをまとめます。

1 インティ(岩田望)

2年連続で主戦の武豊が騎乗できない中での参戦。昨年は枠順発表間近に戸崎騎手を確保。逃げの競馬に出たが3コース前で失速。中央馬どころか岩手へ移籍していたヒガシウィルウィンにすら先着を許した。

今年は1週前調教に岩田望が騎乗して段階で多分こうなるだろうと予期はしていたが的中。調教で動くタイプの馬だが一週前から坂路で57秒、最終も同じく坂路で55.2秒と悲惨な始末。

ちなみにかしわ記念の最終追い切りが坂路で51.3秒を追って出しているのを物差しにすると馬なりとは言え今回は厳しいのは明らかだろう。

去年も追い切り段階で消していた馬だが今年はさらに状態としては悪い。鞍上は論外。

最近は控える競馬に徹するようになったことを考えるとこの枠で逃げてまた変な癖をつけないことだけが要求されるならチャンピオンズカップへ向けての叩き濃厚。

3 サンライズノヴァ(松山)

2年前の勝ち馬。昨年は音無厩舎所属の松若騎手を配置した結果追い込み競馬で4着と敗れる。逃げて自分の競馬に徹するのが上手い松若騎手にとって追い込みで一気の勝負をするこの馬自体がそもそも合っていないのは明らかで今年は絶好調の松山を配置。

昨年は横断幕の件で一番被害を被ったのがこの松若騎手であり岩手に遺恨だけを残したのであった。

2年前に勝利できた大きな要因は出遅れ癖のあるこの馬を天才吉原寛人のスタートがさえ前目の位置を確保できたことが大きな理由だったのでこれが出来るかどうかがポイントとなる。ただし2年前と比べると行かせると最後の脚が甘くなるところがあり年齢的な衰えも気になるところ。

調教は坂路メインで最終追い切り51.7秒を一杯で追って記録も終いは12.7秒と映像で見てもバテバテという印象。音無厩舎ということで坂路番長の馬ではあるが「個人的には」良くは見えなかった。

何より入念にここに向けて調整を進めているわりにはクリソベリル、サイクロトロンと先にレースをした重賞挑戦馬の調教パートナーとして先着を許しておりその先着馬達も惨敗を繰り返す。

調教の遅れ=悪い

というわけではないが

先着=良い

と言えないのは併せた馬達が結果で証明しているこの現状をどう見るか?

10 ワイドファラオ(福永)

昨年に続いて2度目の挑戦となる。昨年はスタートで後方に遅れ外枠だったことも災いし前にも付けれず惨敗。

以前に比べて行き脚がつかなくなり陣営は短距離レースを使ってみたり、芝レースを使ってみたりと迷走状態。調教の動きも一貫して良いという印象がない。最終追い切りはキセキと併せ先着も追って53.6秒を掲示。前走が馬なり53.9秒だった点と比較してもうーん・・・という印象。

東京コース、中山コースでの重賞実績がある馬なので坂を苦にするという事はなく条件自体はヘニーヒューズ産駒のこの馬に大きく合致はしている。芝のレースを使ったことが良い方向に出ると今年のプロキオンSで穴を開けたトツプウィナーのようなケースがあるかもしれないが・・・。

速い段階から活躍しているヘニーヒューズ産駒なだけに枯れたような印象も。

13 エアスピネル(鮫島 駿)

今年のフェブラリーSの2着馬で武蔵野S、さきたま杯と左回りのダートコースでの良績が目立つ元ダービー出走馬。

天気が悪くなり馬場が速くなるようだと芝重賞実績が大きく生かされる展開になりそう。

坂路とコースで調整を重ねているがイマイチどこを目指してるのかもよくわからない馬なので当日の体重次第。

1点気になるのは鞍上が盛岡の馬場を理解していないのか「時計勝負なら持ってこい」と断言した点。御存じの通り砂の入れ替えでタフな馬場になった今年の盛岡。

想定より雨が降らなかったときに時計ががかる馬場だとつまりマイナスになりそうな予感。さきたま杯でもかなり強引にインを突いて2着に馬を持ってきた点からわかる通りイン突きを積極的に行うタイプ。

14 ヒロシゲゴールド(亀田)

今年は北海道スプリントCでリュウノユキナに勝利し重賞初制覇を達成。クラスターカップで3年連続で馬券になるなど馬場適性は申し分ないがそれはスプリントでの話であり距離は確実に長い。

良馬場で行われた今年のクラスターカップでは最後は完全にバテており何とか3着をキープするのがやっと。そこから400m距離が伸びれば当然厳しい。

鞍上に関しても昨年末のカペラSでコンビを組み逃げて12着と惨敗した亀田騎手という点から馬主サイドがG1希望で亀田騎手に経験を与えたいなど何かしらの思惑がありそう。

スタートを出すのは非常に上手い騎手なので逃げて行けるところまで行き切るスタイル自体は好感。せっかくの舞台なので中途半端な競馬だけはしないでほしいが控え競馬をするという話も?

調教は坂路で最終50.9秒をマーク。ただし直近で亀田騎手が騎乗していない点からしてもやはり勝気にここに出てきたとは思えない(そもそもサクセスエナジーが回避、このレースに出ると公言していたヒストリーメイカーが突如放牧に出ての補欠2番手でもあったのが原因だが)

15 ソリストサンダー(戸崎)

かしわ記念2着馬でタイム差なしの相手は今年ダート交流G1を2勝している船橋所属のカジノフォンテン。今年のフェブラリーSで目立った実績が無いのにも関わらず謎の人気を誇り惨敗。

その後のかしわ記念で北村宏⇒戸崎という鞍上強化がされながらなぜか軽視されるという不遇っぷり。

そして前走は北海道に滞在でのエルムSの参戦。この滞在が裏目に出て気持ちが散漫になり挙げ句の果てには例年以上の高温だった北海道の暑さにやられてダウン。レース本番はまたも期待されながら惨敗をしてしまった。

個人的には前走のレースが最初から意欲が薄そうに感じていたため地方ダートかつかしわ記念で好走した1600mの左回りになるという点はプラス。

あまり調教映えするタイプではないので坂路時計もCW時計もそこまで驚異的ではないが個人的に軽い走りをしてタイムを出す馬より調教を良く見せないこのような図太い馬の方が地方のダートには適合していると思っているのであまり気にしないようにする。

今のタフな盛岡のダートなら勝ちまで期待しての鉄板評価だが前日段階で稍重。当日も天気が悪く重~不良までいかれるとスピード勝負、行った行ったの競馬になり分が悪くなる。

道中で動いていけるタイプではないだけに昨年期待を裏切る競馬をしたサンライズノヴァと類似する点も。

16 アルクトス(田辺)

昨年の超高速馬場でレコード勝利を決めたG1馬で一昨年も2着と好走。田辺騎手もコパノリッキーでも同舞台を2回勝利しており南部杯V4が期待される。

盛岡開催だったJBCクラシックでも以前に勝っており福島出身のこの男の東北魂が発動しまくっている。

春先はJBCスプリントを見据えて浦和の小回りを経験などしていたが脚部不安もあってかこのレースとJBCを天秤にかけ最終的にはこちらを選択しJBC回避を公表している。

「秋はここ一本」で年内はここだけとオーナーもTwitterで断言。

逃げる必要もない馬なので大外枠で立ち遅れてしまって苦しい競馬になるということもなければ大型馬なので揉まれない点も味方。

砂が入れ替わった点がどうかだが重~不良馬場となれば馬券の軸はやはりこの馬になる。

調教に関しては時計は悪くないが良くもなく、本数も内容もオーナーサイドからここまで言われている通りなら去年ほどの好走があるか疑問は残る‥。

以上

馬場状態によって本命が変わるので印は当日決めます。

当日の朝段階の一応の印

◎ソリストサンダー
〇アルクトス
▲サンライズノヴァ
△エアスピネル

朝5時 雨は降ってないが寒い。

※市内地の天気と山の上にある競馬場の天気に違いがあるのでご注意

もしこの予想を読んで的中した!大きな何かがあった際にはぜひお願いします。 図々しいかもしれませんがサポート大歓迎お待ちしております。