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マリーンカップ考察・予想~未知への挑戦。カギは血の覚醒~

4/7(水)に船橋競馬場で実施される中央交流重賞マリーンカップ(JpnⅢ)の考察となります。

7頭立て、初ダートの馬もおり小数点数での勝負となりそうだがその中でも注目はあの名牝系の参戦。これまでもダート対応を強く示してきた一族だが果たしてこの馬も続くことができるか?

枠順

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地方所属ではあるが船橋重賞ではすっかり人気の中心として君臨するサルサディオーネ。前走は距離が不安視された中で中央馬相手に2着と大健闘。得意の船橋の舞台で少頭数で単騎逃げが決まるか?

対する中央馬は非常に低調。地方競馬場をぐるぐると回り続けるマドラスチェックは馬場状態に結果が左右されるだけに当日の状態がカギとなりそう。そして初ダートのフェアリーポルカ、レッドアネモスは砂の適性面やナイター競馬など未知の点が多い。フェアリーポルカは親戚にあのトゥザヴィクトリーを代表するダート適性の高い馬が多い一族なだけに注目。

そして地方重賞絶対に絡むマンこと川田将雅騎手が騎乗するテオレーマは少頭数とはいえの初の重賞挑戦。後方からの決め手はあるものの前が有利な地方競馬場でハマるかどうか?

コース解説

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1600mはコースを1周する形で4回のコーナーワークセンスが要求される一方で3コーナーから4コーナーはスパイラルカーブとなっていることからカーブ自体はきつくない。

そして最後の直線は300m近くあるためここでの差しが決まることも。

ただし最近は天気にかなり左右される面が多く雨が降れば降る程に前が止まらなくなるのでこの面の注意も必要。月曜は終日かなりの雨が降り馬場には水が浮いていた。残りの2日間はまずまず晴れるもさすがに良馬場開催は絶望であり稍重~重馬場が濃厚か。

ポイント

ダート牝系の良血馬覚醒なるか?

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今回が初ダートなるフェアリーポルカだが母系のフェアリードールからはこれまでにダートで活躍した馬を数多く輩出してきた。

サイレントディール(武蔵野S勝ち馬)、トゥザヴィクトリー(ドバイワールドカップ2着)を始め、ラーゴブルー(マリーンカップ勝ち馬)、オウケンビリーヴ(クラスターカップ勝ち馬)、アゲヒバリ(青葉賞勝利リオンリオンの母で現役時は船橋所属で活躍)などダート馬は非常に多い。

そしてこの馬の父はキングカメハメハの後継種牡馬ルーラーシップということで血統面だけでは充分にダートを走る条件は揃えている。

なおこのレースに出走してきた意図は福島の地震が影響していると見る。

本来であれば前年に勝利した福島牝馬Sを目指す予定が適性外の新潟外回りコースへ変更となったことで路線修正を余儀なくされる。無論この条件を嫌う馬なのでVMも当然路線外となり秋のエリザベス女王杯が大目標となるがここも能力面で疑問が残り間もかなり空く。

来年の春には強制で引退となるだけにラストイヤーのオプションという面も考慮して今回はダート牝馬路線への挑戦となったのだろうが果たして馬はこの期待に応えることが出来るか否か?

なお前走では馬場の悪い中で3着と奮闘したが重馬場は苦手な馬。脚抜きが良くなり芝馬のスピード力が味方をするか水分を含んだ馬場を嫌がるかはやってみないとわからない面でもある。

展開予想

逃げたサルサディオーネに競る馬は不在で少頭数ということもありすんなりと単騎逃げが濃厚。この馬を見ながら競馬をしていく形となりそうでゆったりと流れ後半からペースアップしていく。

逃げたサルサディオーネの上りを超える脚が使えたとしても前と後ろが離れると距離を縮めることには厳しいそうな馬場傾向でもあり位置取り、仕掛けどころも要求されそう。

地方馬2頭は脱落するとみて後は適性不明の2頭が展開面を含めてどこまで太刀打ちできるか?

推奨馬

本命

5 マドラスチェック(森)

4月6日(火)は外からの差しが決まる馬場傾向ではあるが依然として馬場状態は不良馬場。当日は重馬場が濃厚で時計自体は早くまとまりそう。

さすがに7頭立ての競馬となると前半はかなりゆったりと入り後半からペースアップする形となるので極端な位置からまとめて捲り差すのは絶対的な能力が要求されそうであり番手の馬から本命を探る。そこで2~3番手で前を見ながら差し切る競馬が出来そうなこの馬をピックアップしたい。船橋競馬場は初の参戦となるが主戦を務める森騎手が時計が出やすく時計が流れる船橋競馬場向きの馬という事でこの舞台への参戦が決まった。

前走の川崎は距離こそが長かったが左回りでもしっかりと走れておりダート適性未知数の馬や実績不足の馬が揃った中で牝馬G1で2着にもなった実績馬は経験値でも一枚上手。ただしこの後触れるサルサディオーネもそうだが断続的に使われている影響か調教が少しずつ悪くなってきている点は気になる。状態の良い時だと坂路で終い11秒後半が馬なりでも出せる馬なので今回の全体時計と終いの伸びは個人的にはやや不満が残る。

前走でその前に太め残りだった体重を一気に減らして挑んだ中で3着に終わったことを考えるとここは出来落ちをどこまで抑えて戦えるかの戦いとなりそうで4歳時に爪の不安で長期休養を挟んだこともある馬なので休み明け3戦目の今回どうなるか?

何より前日予想の段階から当日の夜までに一気に馬場が回復されるのだけは御勘弁願いたい。

対抗

1 サルサディオーネ(矢野)

昨年のこのレースの勝ち馬で牝馬7歳となった今年もまだまだ能力の衰えが見えない。この馬は前走もそうだが距離幅はこちらが思っているよりも広く距離というよりはいかに自分のペースで走れるかが要求されるタイプ。今回は初ダートの馬達が外枠とはいえ他の馬達に先に行かれてスタートで泥を被るのを回避するために前目でも付けない限りは基本的にスローペースでの逃げが濃厚。

ただし昨年から約1か月単位で断続的に使われ来た影響と逃げた馬が最後の最後で脚が鈍る馬場傾向は気になるところ。調教時計自体は平均的に調整先の小林牧場の馬場で65~66秒で走る馬なので今回は平均的だが状態ピークと称された前走の63秒後半との比較では下降。調教の動きとリンクして競馬が良し悪しが決まるタイプでもあるので前走からの上積みがないのであれば対抗評価に留めておきたい。それでも馬券内のどこかは堅そうだが。

3番手

4 フェアリーポルカ(和田)

今回のレースポイントにも取り上げた馬だが完全に未知数。芝の馬なので走るのであれば時計が出やすい方が歓迎ではありパサパサの良馬場にならなかったのはプラス。福島牝馬Sが新潟開催になるのを嫌がった馬なだけに左回りのダート適性は疑問もコーナー4回の競馬自体は得意なタイプで小回り適性の差で着争いに加わることが出来るか否か。

走るときは走る、ダメな時はとことんダメなタイプではありダートでこれがどう変わるか?どちらにしても今回2~3着で留まるようだと先々のダート路線は厳しそうであり今回のレースが今後を決める試金石となりそう。

押さえ

3 テオレーマ(川田)

後方決め手一辺倒の馬なのでこの少頭数でも中央勢の一番後ろからの競馬となりそうで実績も地方適性も完全に未知数。スパイラルカーブの入り口辺りからペースアップする形となるとロングスパンで脚を使わないといけないがそこで仕掛けると最後に脚は鈍る。外が伸びる馬場とはいえど最後の直線勝負に賭ければそれだと良くて着が手一杯だろう。

地方競馬で絶対的に相性の良い川田騎手が鞍上と言えど平場を何回も使いながら5歳の春にしてようやくクラスを脱したばかりの馬。芝からの転向でダートで勝ち上がった馬ではないので上のクラスの時計勝負となるとやはり不安もありオープンクラスの競馬の未経験、初ナイター、初地方競馬と鞍上が川田騎手以外ならまず人気をしないタイプ。

この頭数とダート未知数の重賞馬2頭がポカると消去法的にこの馬が上に来るので保険は掛けるが人気をするなら飛んで高配当を望みたいのが個人的な本音である。

この馬に簡単に勝たれるようだとサルサディオーネ、マドラスチェックの2頭としてはかなり情けないことになるが果たして?

6 レッドアネモス(吉田)

一応押さえる。大敗が続いてるだけに単に終わった馬の悪あがきのダート挑戦にも見えるが調教の意欲だけは他よりは強い。

ただしこの馬もフェアリーポルカ同様に本来は福島牝馬Sに出たかったのを地震の影響で新潟を嫌がったのもこの挑戦の一因。左回りの長いコースが嫌であるなら1着候補にはまず入らない。

残り

来たら事故。ここまで印を回すと全部に印をつけることになるのでもはや予想ではない。

買い目

3連単

15-1345-1346

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何が一番人気を被るのか難しいが馬券内はとりあえず堅そうなサルサディオーネをどの着にも対応させながら高めと堅めの両方に構える。

初ダート組が思いの他に好走して上手く絡めるかが高め配当のカギ。


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