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ジャニーズ問題は、慶大小論文の出題に影響を与えるの?

日本社会に甚大な衝撃を与えたジャニーズ事務所の会見。

これは慶大の入試小論文に影響を与えるのでしょうか?

慶大受験生は気になってくると思います。

私が大学受験界(?)の先頭を切って、最速でお伝えします!

受験生の皆さんは、ぜひ参考にして下さいね。


ジャニーズ問題は、決して慶大入試小論文と無関係ではありません

実際、関連テーマが慶大で過去に出題されています。

2021年、慶大経済学部の一般入試小論文に〝非対称的関係〟が出ました。

2019年、慶大法学部の一般入試小論文は〝人権〟がテーマでした。

2018年、慶大文学部の一般入試小論文は〝暴力〟がテーマでした。

つまり複数学部で事例や論拠として取り上げることができるのです。


人権や暴力なら分かるとして、〝非対称的関係〟って何?

そう思っている受験生もいるかもしれませんね。

経済学・経営学では〝情報の非対称性〟という言葉があります。

非対称とは、二者の関係が優劣あるいは格差のある状態で、

広くは独禁法反トラスト法の対象となる支配的関係も含みます。


二次情報(引用報道)なのですが、こちらが参考になります。

   ↓

ジャニーズ事務所ジュリー前社長が圧力との証言、TBS系「報道特集」のなまなましい検証特集にざわつく(中スポ)https://www.chunichi.co.jp/article/784447

元社長の性加害の噂を聞き在任中に所属タレントをCMなどに起用しなかった元ネスレ日本社長の高岡浩三さんがVTR出演し、ネット時代におけるガバナンスの重要性を示し「メディア、企業、広告代理店、クライアント側にも一端の責任があるというのがグローバルの今の考え方」と語った。

chunichi.co.jp

高岡さんは性加害の噂を聞きジャニーズに関わらなかったとさいきん発言。

その判断の正しさが多くの人々から賞賛された方です。

(中公新書でマーケティングの本を出しておりそちらも素晴らしい!)

続けて、TBSの報道や編成、制作のOBを含む社員から取材した証言を紹介。圧力がなかったとの声もあったが、編成・制作経験者から「怒らせたらダメ。この1年の間にも、ジュリー氏を通じてキャスティングをめぐる圧力が番組にあった
・・・(中略)・・・
気に入らないことがあると『タレントを引き上げるぞ』と言うため、企画がガラッと変わるなど、振り回された」「なぜ忖度(そんたく)するかというと番組出演をなくされるのを恐れていたから」などの声が相次いだ。

chunichi.co.jp

このへん、謝罪発言や率直な手紙とは違うジュリー元社長の暗部ですね・・

制作経験者は「若い頃から、ベテランのプロデューサーが、ジャニーズ事務所に平身低頭で接するのをずっと見てきた。それを見て育ったので、自然に自分もそうなっていく。うまくやれば次のジャニーズの仕事も来る。なぜみんなジャニーズと仕事をしたいかというと、一つは数字をとりやすいから。そして社内の自分の評価が高まるから」との証言

chunichi.co.jp

ジャニーズファンはかなりショックでしょうけれど。

事務所の強硬な姿勢や退所したタレントへの扱いなど。

週刊誌でしばしば取り上げられてますよね。

「やっぱりそうだったのか・・」というのが大方の感想なのでは。



なお総合政策や環境情報学部もジャニーズ問題に無関係ではありません。

(詳しく説明すると長くなるので割愛させて頂きますが・・・)


複数学部でジャニーズ問題に関係する出題があるとして。

では、これから慶大一般入試小論文にはどのように影響するのでしょうか?

さあ、慶大志望者の皆さん、受験生の皆さんも考えてみましょう!

   ↓

   ↓ (シンキングタイム!)

   ↓

   ↓

   ↓ (解説はこの下に・・・)

   ↓

   ↓

   ↓

【答え】

直接ジャニーズ問題が出題されることは考えにくいが、間接的に影響する。

そして受験生は自分の書く小論文に事例として取り上げることができる


なぜそう言えるのか説明しましょう。

確かにジャニーズ問題は慶大入試小論文に影響を与えます。

おそらく影響度の大きさでいえば以下の順ですね。

 ①法学部 ・・・ 多数の未成年被害者が出た重大な人権侵害問題

 ②総合政策学部 ・・ 国内メディアの沈黙や企業の人権意識が問われる

 ③経済学部 ・・・ 特定事業者の寡占や企業の人権意識が問われる

 ④文学部 ・・・ 被害者のPTSDや、SNS等による誹謗中傷が問題

各学部の教員の先生がたは以上のように着眼点が異なると考えられます。

なお、環境情報学部はいくつか切り口ありえますが影響度は低いです。


ただし、肝心の公益性、公共性の観点でいえば重要性が低い。

日本国民全体に関わる問題ではなく、大きく社会を変えるかどうか疑問。

世界各国には猶更で、ウクライナ問題や台湾、ウイグルの方が遥かに重大


同じく芸能界から世界に広がった #MeToo 運動は出題ありえますが。

日本の、しかもごく一部に留まった #KuToo は出題されないのと同様です。

  ↓ 参考

「存在消された被害者、大画面に」 #MeToo拡大の報道、映画に


  ↓ #KuToo は航空会社などの社内規定は変えたが、署名は1万人ほど

「#KuToo」 パンプス強制反対署名、1万人超える  


ちなみにジャニーズ問題関連のオンライン署名は数万規模です。

ジャニーズ問題が国会で大きな論点になることもありませんでした。

したがって、ジャニーズ問題は直接は取り上げられにくいのです。

そして、出題に影響を与える際には間接的な形になるものと思われます。


・・ただもちろん、学部によっていろいろ出題の切り口はちがいます

えっ?

 「それぞれどんな感じで出題されるか」

を知りたいですか?


・・だいたい想定できますが、世に出すのはもう少し後です。

本番の慶大一般入試(2月)の前に順次リリースします。 (^^) b

いましばらくお待ちくださいね。 <__>

それまではこちらを参考まで。

   ↓      ↓

【お詫び】「慶大小論文・夏の完全対策ガイド」2023年度用を出版してました。<__>(文/法/経済/総合政策学部)http://shouronbunnotetsujin.blog.fc2.com/blog-entry-94.html

> ○○○○○や○○○○などジャニーズより出題可能性の高いテーマも掲載!


なお、昨年度はこのような結果でした。

   ↓      ↓


志望者の皆さん、慶大入試まであと4か月弱です。

日々、着々と対策を進めてゆきましょう。

私も皆さんを応援してますよ!



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