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世界の農業を改革し、子どもたちが夢を描ける未来をつくる。【前編】

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衛星データとAIを駆使して世界の農業の効率化に挑む、サグリ株式会社。創業者の坪井俊輔さんは幼少時、ディズニー映画『トゥモローランド』や『バズ・ライトイヤー』を見て宇宙に憧れ、中学生からは宇宙エレベーター開発を志して科学雑誌を読み漁ったそうです。夢を追って機械工学科に進んだあと、最初の起業に選んだテーマは「宇宙教育」でした。

20代前半で2度の起業を果たし、新進イノベーターとして数々の賞に輝く坪井さんですが、意外や創業期は苦難の連続だったそうです。前編では、サグリ社を軌道に乗せるまでの紆余曲折を、率直に語ってくださいました。

(聞き手/井上 和幸)

坪井 俊輔氏 サグリ株式会社 代表取締役 CEO

子どもたちが夢を語れない状況を変えたくて、2度の起業を果たす

――坪井さんが学生時代に最初につくった会社は宇宙教育を掲げる株式会社うちゅうです。子どもの頃から宇宙を夢見ていた坪井さんが、教育に関心を持ったきっかけはどんなことだったのでしょう?

坪井 大学で宇宙研究に携わるようになった頃、中学生・高校生たちにレクチャーする機会がありました。彼らに接して痛切に感じたのは「いまの日本の子どもたちは夢を語らない」ということです。

思い返せばわたし自身にも、少年の頃、宇宙の夢を語って周りから冷ややかな目で見られた原体験があります。大人になって起業を志したときも、海外に進出しようとしたときも、必ず「リスクが高いからやめておけ」と言われました。でも、そんな環境では、大きな志を持つことも、挑戦することもできなくなってしまいますよね。それは、日本にとっても社会にとっても大きな損失です。この状況を変えるには、やはり「教育」しかない、と考えたのです。それで、「宇宙教育」を始めました。

――それは素晴らしい。しかし、そのために会社をつくろうと思ったのはなぜですか?

坪井 ちょうどその頃、若手イノベーターを養成する「MAKERS UNIVERSITY」というコースが始まって、わたしは第1期生として参加しました。キラ星のような先輩起業家たちがアドバイスをくれるのですが、そこでわたしがメンターに選んだのが、株式会社リバネスの創業者、丸幸弘さんでした。丸さんのリバネスもまた、「最先端科学の出前教室」からスタートした会社です。自分と似た志を持った先輩と出会ったことで起業への道筋が開け、数ヶ月ほどで株式会社うちゅうを設立しました。

――すごい行動力ですね。最初は何人で始めたのですか?

坪井 共同創業者と2人です。100%自己資金で始めて、最初は自分たちの交通費すら回収で...

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