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東京


東京に来て10年。

俺が好きだった「エモ」は音楽のジャンルではなく、コンテンツになった。
今の世代の子達はエモと聞いてStoryOfTheYearとか連想しないし、
青春パンクやガレージロックなど、単純で素直な音楽は流行らなくなった

でもそれは悲しい事じゃない。

常にもっと面白い音を、新しい進行を、グッとくる展開を
そうやって音楽は進化してきたし
これは音楽に限った話じゃない。

あの時は良かったなと思うことがないかと言われれば嘘になるけれども
現に俺は今もいい音楽を見つけ続けているし、新しいジャンルの音楽も食わず嫌いせずに聞いているのが根拠になる

物事は変わるからこそ、不変的なものの美しさを見つけることができる。

以前食べれなかった食べ物を、
大人になってから「これ食べれなかったんだけどねー」なんて話しながら食べているのと一緒。
そんな昔話が、克服した食材のスパイスになる。

俺にとっては、
過去に起こった最悪な出来事も
これから起こる最悪な出来事も全部が美しいし愛しい

これがどれだけ自分勝手な考えかは充分理解してる

別にわざと最悪にしてやろうと思ってるわけじゃないんだけども、俺は「そう言う人間」みたいだから

わかって欲しいとも思ってない

みんな思い通りに行けばいいのにね、
なかなかそうも行かないから、沢山寄り道したり休んだりしながら生きていきたい

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