スティーヴン・キングの小説をデヴィッド・クローネンバーグ監督で映画化。
このパンフは40ページあって、シナリオまで収録。こんなのパンフレットの域を越えてます。
「普通の生活をしたかった。恋人と結婚して家族を作って生きていきたかった。こんな特殊な能力なんていらなかった」という思いで、なんとか隠れて生きていくジョニー。そんなジョニーが選挙運動中のある候補者に触れた瞬間に見てしまった未来。そこでジョニーは「私はこのために私はこの能力を得たのかもしれない」とある決意をする。そんなお話。
クローネンバーグ監督作の中でも大好きな作品です。音楽や風景やお話が作り出す雰囲気にどっぷり浸りたくて、映画館でやっているのを探しては観に行ってました。
私が今作でゾゾゾッときたのがシナリオのこの部分。5年間昏睡状態に陥ったジョニー(クリストファー・ウォーケン)の特殊能力の見せ方でした。見てる映像だけでなく、見ている世界にジョニーが入り込んでいるという映像に鳥肌が立ちました。(以下の予告編に映像が出てきます)
https://vimeo.com/232978833
悲しいお話ですけど、はじめてクローネンバーグ作品観る方には今作『デッドゾーン』はおすすめ(あと『ザ・フライ』も)。これ観てなんとも思わなければ、多分他の作品も合わないと思います(基本クローネンバーグさんはこういうテイストのお話なので)。