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The Cure:Album01 (スリー・イマジナリー・ボーイズ:Three Imaginary Boys & ボーイズ・ドント・クライ:Boys Don't Cry)

大好きなUKバンドのキュアー(The Cure)のアルバムから毎回3曲のPVを紹介します。

『Three Imaginary Boys 』は、イギリスのロックバンド、ザ・キュアーのデビュースタジオアルバムで、1979年5月11日にフィクション・レコードからリリースされた。その後、アメリカ、カナダ、オーストラリアでは『Boys Don't Cry』というタイトルのコンピレーションアルバムとして、異なるトラックリストでリリースされた。

https://en.wikipedia.org/wiki/Three_Imaginary_Boys

UKバンドのキュアー(The Cure)最初のアルバムです。
音的にはギターの6弦のコードをそのまま「ジャーーーン」と引いた感じの曲が多い。なので、「ギターでこの曲を弾くぞ」と気合を入れれば、1週間くらいで弾けなくもない曲が多いと思う(弾けるとうれしい)。
かといって今やベテランのライブミュージシャンのキュアーは、この最初のアルバム曲を必ずと言っていいほどライブで演奏する(だいたい終盤とかに)。一見単純であるが、それでいて名曲が多かったりする(どっちのアルバムも聴いてほしい)。

●10:15 土曜日の夜:10:15 Saturday Night

絶妙な時間設定の土曜日の夜10時15分。
これから夜に盛り上がるならもうお出かけする時間だし、今出かけないとなんだかこの世界で自分だけが取り残されたような気になる時間。
彼女と約束したのに、連絡がなくてポタポタ落ちる水滴の音を聞いているという、なんとも明るい内容の曲。

●ボーイズ・ドント・クライ:Boys Don’t Cry

私なんかはギターでこの曲のコード弾いたら「なんだ、この心地よい音は?」と驚いてしまいました。あまりにもシンプルで、それでいて優しさとか切なさがあって、まるで魔法にかけられたような曲です。
このPVはベスト盤を出すタイミングで改めて作られたもの。映像作家のティム・ポープ(Tim Pope)作品の中でもかなり大好きな作品です。このティム・ポープさんはキュアーのPVを20本以上作っています(他にはDavid Bowie 、Siouxsie and the Banshees、The Style Council 、The TheのPVなど )。

https://en.wikipedia.org/wiki/Tim_Pope

●キリング・アン・アラブ:Killing an Arab

この曲は昨今の世界情勢の問題で歌いにくくなって、歌詞を変えたり(「Kissing An Arab」とか)してライブで演奏されてます。
なんで「アラブ人を殺す」なんて言ってるのかと思ったら、この曲のイメージはカミュ『異邦人』からなのでした。このPVもキュアーには珍しい映画仕立(引用)てなのでした。

▼カミュ『異邦人』のあらすじより
ムルソーとマリイ、レエモンの三人は浜辺へ向かうと、アラブ人があとをつけてきた。
レエモンと揉め事になった情婦が兄に相談したことで、仲間をつれて報復にきたらしい。
アラブ人によってレエモンがナイフで切りつけられると、ムルソーは用心のため預かっていたピストルでアラブ人を射殺した。
逮捕されたムルソーは何度も尋問を受けることとなる。
予審の末、公判が始まると、ムルソーはアラブ人を殺した動機について問われ、「それは太陽のせいだ」と述べた。

https://miyayori.com/stranger

『Three Imaginary Boys 』が陰鬱な感じすぎて、レコード会社の上の人から「ロバート君(キュアーはロバート・スミスのバンド)、こんな暗い曲ばっかりじゃなくてさあ、もっとこうノリノリな曲を作ってよ、それを入れてアメリカで売るからさあ」ということで『Boys & Boys Don't Cry』が出たんじゃないかと。

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