鎌状赤血球/Sickle cell anemiaの患者

昨日、Sickle Cell Anemia Foundation のイベントに参加してきました。

完全に私の専門外。でもしっかりとした知識を持っているにこしたことはない。コロナ渦の今、このようなチャリティーイベントに参加することは戸惑いましたが、参加することに…

でも”現場を見る”というのはとても大切で、今思うと、参加してとてもよかった。自分の働いている地域は黒人の患者さんは多くいるので、sickle cell disease は他人事ではありません。つい先日、何度もsickle cell crisisで入院された患者さんの容態を見てくれと言われ、診察しました。理由は、入院回数が月に何度もあり、彼の静脈の状態が悪いので誰も静脈アクセスができないとのこと。このような患者の場合PORTを右か左の胸の部分から直接大きな静脈に入れることができます。そしてPORT自体は皮膚の下に埋め込みます。がん患者さんがchemo therapyに使うPORTと全く同じやつです。

患者さんはまだ21歳。話しをよく聞いてみるとしっかりと毎日薬をとっていないとのこと。ひとまず、薬の重要性を説明し、私はPORTの挿入を断りました。彼はまだ21歳、薬もしっかり取っていない。PORTのケアがしっかりできるはずがない。薬をSEEKINGしている傾向も見られ、私はPORT挿入に納得できませんでした。

PORTを挿入するのは簡単ですが、感染を起こしたときは、PORTを取り除くしか方法がありません。毎日のケアが必要なPORT。はたして彼はどれだけちゃんとしたケアが自分でできるのかすごく疑問を持ちました。

ひとまず、アクセスが必要なので、ササっとcentral lineを入れ、彼には日頃飲んでいる薬の重要性を話してきました。

貧しい地域の医療は特に”教育・EDUCATION"という所に力を注がなくてはならないとつくづく思いました。

それでは金曜日の回診に行ってきます。


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