格闘技とトークの共通項②~一体化
私はよくトークをスポーツに例えることがあります。
ただし、実際にはかなりの運動音痴でテコンドーを習いに行って数回で股関節を痛めて断念しましたW
そこで、せめて「格闘技とトークの共通項」を探してみたいと思います。
今回のテーマは一体化です。
勝ち負けはない
合気道には勝ち負けはないそうですが、トークにも勝ち負けはありません。
そんなことを言うと、武道に勝ち負けがないのは珍しいけれど、トークに勝ち負けがないのは当たり前じゃないかと言われそうですね。
おっしゃるとおり当たり前なのですが、いざ喧嘩モード全開の入電者から売り言葉を投げかけられれば買い言葉で応酬したくなるのが人間というものです。つい、負けてなるものか、なんとかして言い負かしてやる!と闘志がメラメラと湧いてきます。しかし、そうなったらもう負けなんです。
あれ?「勝ち負け」はないんじゃなかったっけ?
はい。トークには「勝ち」はありますし「負け」もあります。でも「勝ち負け」はありません。
何を言いたいかというと、トークでは、入電者と対応者が共に勝つか、それとも共に負けるかしかないということです。入電者が勝って対応者が負けるということはありませんし、まして対応者が勝って入電者が負けるなどということは決してありません。
一体化すれば調和する
体の小さな女性が巨体の男性をコロコロと投げ飛ばす、そんなイメージの合気道には攻撃というものがないそうです。相手に痛みを感じさせず、「戦わずして相手と和解するのが目的」とは、まさしくコールセンターのみならずすべての接客業の理想ではないでしょうか。
相手の力に逆らわず、相手と一体化するなら、どんな相手とでも調和できます。一体化して調和した状態は、心地よく、自然とありがとうという言葉も出てきます。互いに「ありがとう」と言い合う関係こそ、本来の仕事のはず。
「そんなこと言ったって、そんなのあり得ないじゃん。」と言いたくなる気持ちもあります。
でも、今の自分にできないからという理由だけで実現不可能と決めつけるのは早計というものです。どんな人とも調和することはまだ無理でも、去年なら絶対調和できなかった人といつの間にか寄り添えるようになっていたり、こんな人最低!と壁を作っていた人と一体化できるようになっていたり、そんな風に自分の成長が感じられればそれでいいと思います。
合気道の神髄は「愛」とも言われるそうです。ちょっと気恥ずかしいので私は「おもてなし」と言っておこうと思います。
この動画ではコンパクトに合気道について説明されています。
礼を重視する武道は多いと思いますが、勝ち負けを目的とせず調和を求める武道が日本から生まれたというのは同じ日本人として誇らしい気がします。
もしよろしければ、一度ご覧ください。
格闘技にもトークにも興味がない人でも、案外面白いかもしれませんよ。
それでは、また。
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