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格闘技とトークの共通項①~体軸

私はよくトークをスポーツに例えることがあります。

ただし、実際にはかなりの運動音痴でテコンドーを習いに行って数回で股関節を痛めて断念しましたW
そこで、せめて「格闘技とトークの共通項」を探してみたいと思います。

初回のテーマは体軸です。

体軸とは

体軸とは、読んで字のごとく体の軸です。独楽コマの棒を想像してもらうと分かりやすいと思いますが、この棒が歪んでいたら独楽コマは回りません。この軸が、まっすぐで、しっかりしていることが大切です。
空手、柔道、合気道、テコンドーやボクシング、どんな格闘技でも体軸は重要だと思いますが、この動画を見たときには体軸の美しさに感銘を受けました。

どんなときでも体軸がぶれない

躰道は(決してアクロバティックな動きを目指しているわけではないそうですが)飛んだり回ったりとてもアクロバティックに動きます。
そして、どれだけ飛んでも回っても、スッと元の姿勢に戻ります。打っても蹴っても向きを変えても決して体軸がぶれません。

トークの場合、相手は話のプロではありませんから、理路整然と筋道立てて話してくれるとは限りません。3分で通話が終わるようなよくある質問に答えるぐらいなら、体軸が定まっていなかろうと大きな問題にはなりません。中には頬杖を突きながら対応している人もいるでしょう。しかし、そんな定型の入電ばかりとは限りません。時系列が乱れたり、感情的になって事実と思い込みが入り混じったりします。そんなときに、自分の芯(体軸)を意識していないと、相手の話に引きずられてどんどん余計な話で盛り上がってしまったり、感情移入して謝罪すべきではないところで謝ってしまったり、結局何すればいいんだっけとなってしまって、相手に転がされていたなんてことにもなりかねません。逆に言えば、体軸がしっかりしていれば、どれだけ振り回されようとも元の姿勢にスッと戻れます。

訓練でやったとしても礼法で崩れる

武道では「礼に始まって礼に終わる」と言われますが、躰道でもこの礼法を重視しています。どれだけ訓練で一生懸命やったとしても、それが礼法で崩れてしまえば、実践では使えないからだそうです。逆に礼法で体軸を意識してしっかりと行うことによって、生活の中で訓練できる癖がついてくるのが目標のようですが、これもまた、トークでも言えることです。
電話でいくら「ありがとうございます」「申し訳ございません」と繰り返しても、電話に出る前には別のことを考え、電話に出た後は客の悪口を言っているようなら、そんなスキルはいつかボロが出ます。これではいくら研修をしてもザルに水を注ぐようなものです。
やはり普段の姿勢が業務にも表れるのではないでしょうか。


<休憩コーナー>
ミニチュア・クリエーター 工房てるとさんより頂戴したミニチュア花器を真上から撮ってみました

この動画では難しい言葉がたくさん出てくるのですが、それらが分かりやすく説得力のある言葉で説明されています。眼神注視(=自分、相手、場を見る)など、もうまさにトークの真髄を表しているような気がします。
もしよろしければ、一度ご覧ください。
格闘技にもトークにも興味がない人でも、案外面白いかもしれませんよ。

それでは、また。


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