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BONNIE PINK INFINITY TOUR in HIROSHIMA

ちょっと昔の話になってしまうのだが、当時は外回りの営業の仕事をしていて、ラジオを聴きながらノルマに追われながら残業100時間こなしながらお客さんを回っていた。なんせコンプライアンス何それおいしいの?(いやはやこの表現自体がもうすでに古いわ)という時代だったので、ノルマと残業にはなんの抵抗もできずにいたんだけど、これはちょっと酷い酷すぎるあんまりだ訴えてやるという事態になってきたので、マジでそういう方向への行動を準備した方がいいかなあと思ってたところに、別の営業所の連中が集団で労働基準監督署に訴えに行ったらしく、その後の対応はそれはもう迅速で、ノルマなし残業なしになったのだった。でも、結局、無茶なノルマと無限ループ残業でハリボテしてた業績だったんで、そういうことができなくなっちゃったら一気に化けの皮が剥がれて、会社は傾きかけて、こりゃもう逃げるが勝ちだねと、沈没船から消えるネズミのように退職した。で、なんでこんな話をするかというと、この営業車のラジオで出会ったのが、BONNIE PINKだからだ。

一時期はかなり傾倒してたので、自分にとっては人気で有名なシンガーソングライターであるBONNIE PINKだが、実際のところどれくらいの知名度があるのかよくわからない。紅白歌合戦に出た曲であの程度のヒットなんだから、それなりの人気だったんだろう。世間的には一発屋みたいな感じになっちゃてるのかもしれない。そんなわけだから、当時聞きまくっていたZIP FM(名古屋のローカルラジオ局)で”Private Laughter”が初めて流れた時は、そのキャッチーでありながら、リスナーを戸惑わせるような、意外な展開を見せる曲調に これ誰? BONNE PINK? 初めて聞くけど、どこの人? 当時のZIP FMは洋楽中心の選曲だったので、当然外国人アーチストだと思ってたんだけど、日本語上手いなーなんて思ってたんだけど、笑ってしまう、日本人だよ気性の強い京女だよ。何はともあれ、2004年発表のこのシングル”Private Laughter”こそがBONNIE PINKとの出会いだった。ブラックな職場ではあったが、もしそこに勤めていなかったら、おそらくBONNIE PINKと出会うことはなかったと思うと、とても不思議なことなのだ。


Private Laughter / BONNIE PINK
WARNER MUSIC JAPAN
2004.1.21


よくあるパターンだが、中学生になると、もうガキじゃないぜ、大人の音楽を聞くんだぜ、と背伸びをしたがるもので、自分がその洗礼を受けたのが、ハードロックであった。Deep Purpleであり、Rainbowであり、KISSでありQueenであった。そこからプログレに進んで、YESやKING CRIMSON そしてPINK FLOYDと難解なコード進行と難解な歌詞、クラシックやジャズに影響された大掛かりなロックの世界に魅了されて、あーでもないこーでもないとわかったようなことをしたり顔で言ってた時代、しかし、大掛かりゆえにお金がかかるプログレが、時代の反発をくらいあっけなく終焉を迎え、パンクの時代が到来すると、手のひらを返したように流れに倣って、単純でわかりやすい音楽を広く浅く聞くようになり、特定なアーチストにのめり込むこともなくなっていた。クイーンオブポップスのマドンナや、キングオブポップスのマイケル・ジャクソンが世界を圧巻し黄金時代を迎えようとしていた。

さて、当時はまだまだCDショップが音楽供給の最前線で稼働していたので、BONNIE PINKのアルバムを手に入れるのは容易かった。(最近じゃCDショップなんぞ大都会まで行かんとないからな)選んだのはもちろん”Even So”で、カセット(死語)にダビング(死語)してカーステ(死語)でヘビロテした。その後、”Golden Tears”を手に入れて、これもベビロテした。で、この辺りで、ちょうど”A Perfect Sky”が化粧品のテレビコマーシャルソングに採用されて大ヒットして、BONNIE PINKが時代にノリまくってきたターンだった。それに合わせてベストアルバムが発売され、これは何十年ぶりかで予約して買った。その後、”Thinking Out Loud”続いて”ONE”がリリースされた時も予約して買った。個人的にはこの2枚のアルバムがベスト・オブ・ベストだと思っている。2ヶ月くらい毎日毎日繰り返し聞いてた。残念ながら、この後のアルバムはちょっと物足りなくなって、それでも予約して買ってたけど、以前ほどヘビロテが続かなくなってきていた。そして、コンスタンスにリリースしてたアルバムは、”Chasing Hope”を最後に、パッタリと止まってしまった。結婚、出産したとニュースが流れていた。


Even So / BONNIE PINK
WARNER MUSIC JAPAN
2004.5.12

”Private Laughter”に、なぜここまで引き込まれてしまったのか、後付けの理由なぞどれだけでも書くことができる。そもそも、音楽なんて極めて主観的な評価が絶対なので、なんでこの曲が好きになったとの聞かれても、好きになったから好きになったとしか答えようがないのだが、それでも、一番最初に好きになった曲は、そのアーチストに惚れ込んでしまったのちのバイアスがかかった評価とは無縁なので、分析することは意義があると思う。

では、”Private Laughter”のどこが好きなのか。これは簡潔に答えることができる。曲の進行が変則的だったからだ。何しろプログレにのめり込んで音楽の原体験がそこにある以上、その後のパンク時代に単純かつでわかりやすい進行がやはり美しいのだ、と思っていた中で出会ってしまった変則進行、その通り変則進行は正義である。どこが変則かというと、(ごめん難しい音楽論での解析はできんからツッコミなしでね、なんせ学校教育での音楽評価2で、楽譜も読めないから)Aメロ「頑なに瞑った目・・・」Bメロ「恋人に望むこと・・・」サビ「I miss the …」と緩急が目まぐるしく変わるのだが、それが次の「未来をかざす・・・」の後、「黙ってたって見透かして・・・」とドラマチックな盛り上がりを聞かせて、何事もなかったように「恋人に望むこと・・・」と着地する。そして何より、この盛り上がる曲調が、ここ1箇所だけで、繰り返してくれないのである。ここめちゃくちゃいいじゃんもっと繰り返せよここを繰り返せよ、と何度聴きながら思ったことか。で、こんな頭がおかしい曲展開を作ることができるBONNIE PINKって誰だよ、どこの天才だよ、ひょっとしてモグリだから知らなかっただけで、実は世界的に有名な売れっ子シンガーソングライターなのか、と思ってしまったのだった。実際は、かなりコアな存在だったんだけど。


Every Single Day COMPLETE BONNIE PINK (1995-2006) / BONNIE PINK
WARNER MUSIC JAPAN
2006.7.26

そんな聴き具合だったので、アルバム「Even So」はアルバム自体を聴き込んでも、”Private Laughter”しか印象が残らなかったんで、(名曲中の名曲”Last Kiss”が収録されているにも関わらず、である。そう考えると当時の自分をぶん殴ってやりたい)アルバム全体で聴き込んだのは次の「Golden Tears」からだ。このアルバムには1曲だけのめり込むような曲がなかったので、全編を通して均等に聞くことができたのだが、思えばこの辺りですでに気がついていたのかもしれない。BONNIE PINKのアルバムマジックに、である。実際には予約して買ったベストアルバムで気がついたのだが、何しろベストアルバムである。キラーチューンが並んでいると思うではないか。ところが、ちょっと思惑が違ってた。どうにもパッとしないのである。これは勘違いされるといけないので、くれぐれもはっきり言っておくが、パッとしないと言うのが、曲が悪いと言うことではないぞ。全体的に緩い曲が並んでるのに、どうしてダレないのか不思議なのがBONNIE PINKのアルバムマジックなのである。何言ってんの緩くないよと言われる貴兄もあるだろうが、音楽原体験が大音量ギネス登録のDeep Purpleなんで、あれが緩くない音楽なので、どうしてもそう言う評価になるのです。ごめんなさいと言うことで、このベストアルバムで往年の名曲”Heaven's Kitchen””Tonight the night”なども知ることができて、特に”Heaven's Kitchen”には”Private Laughter”に通じるものがあって、改めてBONNIE PINKの天才ぶりを実感したのだった。




ONE / BONNIE PINK
WARNER MUSIC JAPAN
2009.5.13

そして前述の通り、この後の2枚のアルバム”Thinking Out Loud””ONE”が自分にとってのBONNIE PINK全盛期なので、本来だったら、この時代に生のBONNIE PINKを見に行くべきだったと、今でも思う。今でも思うが、残念ながら時間は戻ることはない。

INFINITY / BONNIE PINK
WARNER MUSIC JAPAN
2023.9.6

BONNIE PINKが結婚出産で活動指定している間は他のアーチストを聴きまくっていた。10年の歳月が流れて、自分の中では完全に過去の人になってしまったのだけど、縁というものは不思議なもので、たまたま、思い出したように公式サイトを訪問したら、ニューアルバムリリースのお知らせがあった。その時は、コレいつのニュースだよ、サイト更新してないんじゃないの? と思ってたんだけど、よくあるじゃん、更新してないもんで10年前の最新ニュースがそのまんまっての、でもよく読んだらインフィニティーって聞いたことないアルバム名だったので、アレ? なんとかホープじゃなかったっけ、何年前の話しをしてんだアレレのレ、マジかよ、BONNIE PINKの新作かよ、マジ出たんかよ、俄かに信じがたいが、どうやらマジで活動再開するようだ。その時最初に考えたのは、ニューアルバムをリリースするということは、当然ライブもやるだろうということで、調べたら、インフィニティーツアー始まってた。で、その時思ったのだ。この時代に見に行くべきだった後悔を、ここで断ち切っておくべきではなかろうか。今更、自分の中では全盛期も終わったBONNIE PINKを見に行くことに、そこまでモチベーションが上がるのか、などと自問自答を繰り返す日々が続いたのであるが、そろそろ、人生やれることは全部やっておかないと後悔する年齢に差し掛かりつつあるので、決意した。見にいこうではないか。もちろん、ニューアルバムは予約して、今や結局Amazonで買うしかない選択肢のなさが日本経済の閉塞感、音楽業界の黄昏みたいな空気プンプンだが、それでも地球は回るのだ。(近年はこのセリフ、実際に本人が言ったかどうか疑わしいらしいね)で、ツアースケジュールを確認したら、時はすでに遅かった。10年ぶりのツアーである。いくら全盛期過ぎてとはいえ、パーフェクトスカイなのである。チケットはソールドアウトしてた。抽選の申し込みさえできへんかったわ。くー、これが現実、過去と現実。誰のためにここまで来たの。誰のために待っているの。しかし、奇跡が起こった。なんと追加公演やるってさ。かくなるうえはどんな非常手段を使っても、必ず任務を遂行してみせる。で、追加公演はどこですか追加公演は広島ですかそうですか、ああ、修学旅行以来だな広島。いや待て、失業旅行で広島行ってるわ。何十年前の話だ。そうかそうであったか。いいだろう、神は私を試しているのか。上等だ。大した距離じゃない。たかが500キロ。新幹線で2時間半、広島に行ってやろうじゃないか。すいません部長、有給ください。こうして、いささか前置きが長くなったが、これがBONNIE PINK INFINITY TOUR in HIROSHIMAのことの始まりである。

幸いにも抽選に当たり、チケットは確保できた。正直外れたらどうしようという気持ちより、当たったらどうしようという気持ちの方が強かったりした。だって、一夜のライブを見に行くのにわざわざ広島まで行くってどうよ。新幹線1本で行けるから、交通的には楽なんだけど、寝てれば広島に着くのだけれど、それでも、自分史上前代未聞な話だ。赤福氷を食べるだけのために伊勢神宮まで行くとか、山口屋の戸隠蕎麦を食うためだけに長野まで行くとか、文玉堂のカステラを食べるためだけに金沢へ行くとか、そいういのとはワケが違う。ああ、やっちまったかも知れねえ。とんでもないことをやろうとしてるのかも知んねえ。が、しかし、もはや手遅れなので、このままぶっちぎるしかない。


まず最初にやったのは、会場を調べることだ。LIVE VANQUISHがその会場だ。駅から歩いて2時間くらいなんで、なんとかなるだろう。公共交通機関が苦手なんで、できれば歩いて行ける距離がいいから、場所はよし。次は泊まるところだが、駅の近くでライブ会場の近くがいいので、そういう条件で探した。最後は新幹線の予約だ。ライブは夜だから、あまり早く行く必要はないけど、気分的に盛り上がりに欠けるから、早く行くことにした。朝7時の新幹線で、お昼には着くんで、美味いものをたらふく食って、広島観光して、そして夜はライブでどんちゃん騒ぎさ。完璧な作戦だ。こうしてホテルも新幹線も確保した。

当日は順調に作戦通りに進んで、牡蠣を食って美術館を見学してお好み焼きを食って、開場時間にはLIVE VANQUISHに着いた。グッズの販売中だったけど、サイン入りCDも販売してたけど、もうAmazonで買っちまってるから流石にいらない。抽選で名前入りにもできるけど、そういうのもいらないので、何も買わないで開場待ちした。

会場になるLIVE VANQUISHだが、いわゆるライブハウスだ。何度も書いてるけど、BONNIE PINKがそもそもどれくらいの人気があって、どのくらいの規模のハコを満席にできるのかわからないので、会場がどんなもんか、どこなら相応しいのかわからんかったけど、ドームで開催されたコンサートは、アーチストが米粒ほどの大きさで、なんか動いてるなあ、アレがブライアン・メイか? で、ちょっと残念だった。愛知県体育館では、もうちょっと大きく見えたけど、それでもステージの誰がジミー・ペイジなのか判別できなかった。レインボーホールは前の方の席だったから、ジーン・シモンズが火を吹くのもよく見えた。そんな経験からあまり大きい会場もどうなのかと。特にドームは音響が悪いから、コンサート向きではない。コンサート向けに音響が整った会場がベストだ。その点、ライブハウスは、音楽ライブのためのハウスなのだから、音は最高なはずだ。大きさも程よいから、ステージもよく見えるだろう。そういう意味では、最適な会場だと言える。

時間になったので開場して、中に入ると、指定された席に座って待つ。相変わらずライブハウスは600円も払ってディスカウントストアで一箱いくらのノーブランドミネラルウォーターを買わせてくれるのは、なんか大人の事情的意味があるのか。周りを見ると、客はほとんどが同世代の、言葉を選ばすに言えば。おっさんおばさんばかりだったので、みなさん、同じような感覚なのかも知れない。コレを逃したら、もう見ることができないかも知れないから、思い切って来てみました、って感じか。それから驚いたのは、意外にひとりで見に来た人が多かった。自分もそうだったけど、なかなかひとりでライブに来るのは勇気がいるような気がする。そもそも、自分としてのBONNIE PINKの全盛期にライブに行けなかったのは、ひとりで行くのがカッコ悪かったから他ならない友達居なそうでカッコ悪い。そういうのはこの歳になると達観しちゃうんで、中森明菜がダウンタウンに「私友達居ないもん」と答えてドン引きされてたけど、今はあれがカッコよく思える。

そういえば気になるのはセットリストだ。BONNIE PINKほどキャリアが長くて発売されたアルバムが多いと(ライブ中のMCでも言ってたけど12枚だそうで、どう考えても多いだろ)ライブでどの曲をやってくれるのか想像もつかない。2枚のアルバム”Thinking Out Loud””ONE”を聴き込んでた自分としては、そこから多くの選曲がされたらいいとは思うものの、この時期に、この2枚からの曲をチョイスする意味は全くない。出たばかりのアルバムからの選曲が中心になるだろう。そう思って、発売と同時に手に入れて、できる限り時間を作って聞き込んだつもりだが、結局6回しか聞くことはできなかった。それでも何曲かは記憶に焼き付け鼻歌くらいならできそうなところまで漕ぎ着けてたので、発売と同時入手した意義はあった。後はそのほかの曲だ。もちろん、一番聞きたいのは”Private Laughter”だが、演奏する可能性はほとんどない。他には「過去の現実」「流れ星」”Heaven's Kitchen””Tonight the night”あたりが聴けたらいいなと思ってた。
時間になって、バンドメンバーがステージに現れ、そして最後にBONNIE PINKが登場した。コンサートが始まった。

さて、以下は実際に演奏された曲目だ。

Like a Tattoo / infinity
ナツガレ / Chasing Hope
Won’t Let You Go / ONE
1・2・3 / Even So
Cotton Candy / Golden Tears
宝さがし / Infinity
Silent Film / Infinity
Silence / Heaven’s Kitchen
Find A Way / Dear Diary
エレジー / Infinity
世界 / Infinity
Bittersweet / Infinity
A Perfect Sky / Every Single Day
Forget Me Not / evil and flowers
Butter / infinity
Tonight the night / Present
HANABI Delight / Infinity
Infinity / Infinity

-encore-
Evil And Flowers / evil and flowers
Heaven’s Kitchen / Heaven’s kitchen

最新アルバムからの選曲がほとんどで、ヒットシングルだった”A Perfect Sky”や“Tonight the night”はよくわかったけど、たとえば「ナツガレ」なんて全然わからなかった。” Chasing Hope”は割と聴き込んだつもりだったけど、やはり自分の中では終わってたことを実感する。”Won’t Let You Go”は聴き込んでた”ONE”からの選曲なのでわかったが、いやこの曲かよーという気分だった。”ONE”から1曲なら「鐘を鳴らして」だろ。「1・2・3」は全然わからなかった。先頭列の一団が、ライブ慣れしてる方達のようで、フィンガージェスチャを合わせて繰り出していたのが印象的だった。”Cotton Candy”はいい曲だけど、”So WonderFul”が聞きたかったな。
“Find A Way”は全然わからなかった。その後の”Infinity”からの選曲は、聴き込んで覚えてたのでよくわかった気持ちよく聴けた。そして、MCで夏っぽい曲、と繰り返してた”A Perfect Sky”が演奏されて会場は大いに盛り上がった。自分はこの曲に、あんまり夏っぽい印象ないけど。”Forget Me Not”は有名な曲なんで知ってた。生で聴けたのはよかった。それから最新アルバムの曲を挟んでヒット曲”Tonight the night”でまた盛り上げ、そして最新アルバム2曲で一旦終わりを迎える。恒例のアンコールは”Evil And Flowers”だったけど、この曲は個人的にシメの曲のイメージがあるんで、ああ、終わっちゃうんだ、と聞きながら寂しくなったんだけど、本当の最後は”Heaven’s Kitchen”だったので、最後の最後に、最もBONNIE PINKらしい曲を聞かせてくれたのが良かった。

終わってみればあっという間の2時間半で、思ったほど知ってる曲がなかったけど、生で歌うBONNIE PINKの姿を目に焼き付けることができたので、広島まで遠征した甲斐はあった。大変失礼な言い方になるけど、想像以上に歌が上手くて声も出ていたので、意外だった。MCでもよく喋るのが意外だった。個人的な勝手な想像で、座って淡々と歌うだけのステージを想像してたもんで、ノリノリで歌う姿も意外だった。パーティー会場を盛り上げるジャズシンガーみたいだった。実物を生で見てみないことには、わからないことがたくさんあることを思い知らされる夜だった。

次の日は午前中、広島市内を観光してから、新幹線で帰路に着いた。天気予報は雨だったが、2日とも終日雨に降られることもなく、おいしいものをたくさん食べて、いい音楽と、面白い美術品を見ることができて、大成功だった。

帰って来てから大変だったけどね。


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