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自分と折り合いをつける

他人との比較

「他人と比べなくていいんだよ」と誰かに言われても、その言葉を実践するのは容易ではないかもしれません。

仕事やスポーツなど、日常様々な場面で、自然と他人と比較してしまうことがあります。特に同じ世代の人々と比べることは避けられない気がします。だって、ほぼ同じ時代を共有しているのですから。

しかし、他人との比較は結局、自分の都合の良いように解釈したり、結論付けたりすることができるものです。相手の調子が良すぎたから、自分はその分野は得意じゃないんだ、相手は元々家庭環境が良かったんだ、など色々な理由をつけることができます。

自分はただただ自分

一番難しいのは自分自身との比較です。自分はただただ自分です。100%自分です。どんな場面に置かれても、それが自分の人生の一部だと受け入れなければなりません。

40代になると、自分の中で下り坂を感じることは増えてくるのではないでしょうか。体力が無くなったり、アイデアが浮かばなくなったなど。多くの人が感じていると想像します。

更に50代に入ると、収入が減ったり、重い病気にかかることもあります。現在私は57歳ですが、親や身近な人の話を聞く限りでは、特に60や70歳といった節目になると、その重みをもっと強く感じるようです。

個人差はあるでしょうが、この傾向は普遍的なように思います。時には落ち込んだり、自暴自棄になりかねないものです。しかし、無理に抵抗するのではなく、むしろ受け入れることが重要なのです。

自分と向き合い、折り合いをつける

自分としてできることは、現実を受け入れて、それをどう捉えるかです。つまり、「下り坂」を認めて、自分と向き合うこと、折り合いをつけることが大切だと思います。

折り合いをつける方法は人それぞれですが、実際にはなかなか簡単ではありません。他人との比較ならば、自分に有利なように解釈すればいいだけですが、自分との比較はそうはいきません。

覚悟を持つこと、腹が据わること、大局を見る達観さなどは、自分と折り合いをつけた結果の表れだと思います。私自身ももうすぐ60代になりますが、自分との折り合いを大切にして生きていきたいと考えています。

(終わり)


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