【刑事裁判】99.9%の壁に挑む「元」会社員

現在、私の刑事裁判は佳境の段階となりました。今まで行った投稿については今後における公判…

【刑事裁判】99.9%の壁に挑む「元」会社員

現在、私の刑事裁判は佳境の段階となりました。今まで行った投稿については今後における公判の進行を鑑み、1本の記事を除き一旦非公開とさせていただいておりましたが、順次再掲してまいります。

マガジン

  • 保釈

    全面否認する私ですが、保釈は何と1回目の申請で実現しました。 釈放されてからの日々を綴ったマガジンです。

  • 取り調べ

    私が警察・検察から受けた「取り調べ」について綴ったマガジンです。

  • 私が逮捕されてから保釈されるまで

    ある日、私が勤める会社で窃盗事件が起こりました。 このマガジンは私が事件の関与を疑われ、逮捕され、起訴されるまでの記録をまとめたものです。

  • 留置場での生活

    逮捕された時の収容先「留置場」について、自身の体験を含め詳細を解説します。 一般的には中々知ることのない世界をお伝えするマガジンです。 内容は多岐に渡りますが、収容期間中のことについて可能な限り綴ってまいります。

最近の記事

【保存版】 突然の逮捕勾留に備える

以前から、<逮捕されたらどうなるか?>という視点で皆さまにお伝えしてきましたが、今回はより具体的な内容で記していきたいと思います。 こちらの記事は随時追記を行なってまいります。 今後も長期にわたり、内容を充実させるつもりです。 *今のところ価格変更の予定はありませんが、一度ご購入いただけましたら、情報量が増えても購入時の価格でお読みいただけますのでご安心ください。 有益な情報となるよう、頑張って綴りますので、どうぞよろしくお願いいたします。 先に私の経験から申しますと<

有料
550
    • 青空

      釈放の手続きを終え、留置場の担当さんにもお世話になったお礼をし、1カ所しかない鍵のかかった重厚な扉が開かれました。 しかし、そこには私を逮捕した刑事2名が。 「どうも。」と私。 刑事の表情は厳しく、笑みは一切ありません。 23日間の勾留満期から特段会うこともなく、久しぶりの再開です。 「ちょっとだけ、時間いいかい。」刑事が一言。 保釈前に弁護士先生から、 「今回の保釈において検察警察のメンツは丸潰れでしょう。もしかしたら、何らかの余罪をもとに<再逮捕>されるかもしれま

      有料
      100
      • 1ヶ月ぶりに履いた靴

        公判のための勾留が始まり、はや1週間経ちました。 保釈の申請は検察の準抗告に阻まれ、裁判所の判断待ちといった状態です。 裁判所としては、調書がない状況から、被告人がどういう態度をとっていたか既に察していると思います。 一旦裁判所は保釈許可決定をしたものの、厳しい状況には変わりません。 今日は月曜。運命の日です。 裁判所が決定したことに対する検察側からの抗告審ですので、裁定には然程時間がかかりません。本日中になんらかのアクションがあるはずです。 13時、検察からの準抗告

        有料
        100
        • 保釈の高い壁

          保釈の準備が始まったのが、水曜日。 弁護士先生が一生懸命私の保釈が叶うよう申立書を作ってくれました。 面会室でその内容を見せて頂きましたが、とても感激しました。 かなり厚みのある書類は、私の現在置かれた立場を詳細に書き起こし、勾留をこれ以上続けるべきではないという理由が切々と述べられています。 木曜日に裁判所で保釈申請を行い、許可が下りれば早くて金曜日には釈放されるような感じとのこと。 ようやくこの生活に区切りがつきそうな気がしています。 許可が下りれば、連絡をいただ

          有料
          100

        マガジン

        • 保釈
          0本
        • 取り調べ
          6本
        • 私が逮捕されてから保釈されるまで
          19本
        • 留置場での生活
          5本

        記事

          留置場のお風呂事情

          逮捕されてからのことを色々書いてきましたが、勾留シリーズも終盤に近づいてきましたので、今回は留置場のお風呂について記していきたいと思います。 基本的に入浴は週2回です。但し、夏場は週3回に増えます。 私がいた留置場は定員1名の小さなお風呂でしたが、警察署によっては何人も一度に入れる大きな浴室が設置されているところもあるようです。 入浴時間は、朝。朝食後です。 入る順番ですが、朝から検事調べがある被疑者が一番風呂の権利が与えられます。そこから先は入所順になります。 (注:

          有料
          100

          保釈への挑戦

          否認事件において保釈がされるのとされないのとでは、裁判の作戦を立てるにあたっては雲泥の差が生じます。 保釈請求は、検察から事件についての起訴がなされると可能になります。 刑事裁判の手続きについてはまだまだ私も素人です。 留置場にいると、調べたいことがあってもインターネットは使えませんので、自然に誰かに聞く形になってしまいます。 私が最初に保釈について聞いたのは、留置場の<担当さん>です。 担当さんの業務がなさそうな手空き時に声をかけてみたところ、私の質問に丁寧に答えて

          有料
          100

          被疑者から被告人へ

          やっと起訴前勾留の最大日数である23日目を迎えました。 ある日突然逮捕され自由を奪われる中、浴びせられたことのない苛烈な言葉と取り調べ、冷たい手錠、寒々とした留置場に決して美味しいとは言えない官弁。本当にここまで色々な経験ができました。 それも一旦、ここでひと区切りとなります。 起訴されるということは、これから<裁判>にかけられるということです。 逮捕された被疑者は捜査当局が取り調べを行った結果 『被疑者は間違いなくこの事件の犯人なので、司法の場で刑を決めなくてはなら

          有料
          100

          最後の検事調べ

          2度目の勾留満期まであと数日となりました これまでの検事調べは警察とほぼ一緒の内容でしたが、私が自白しない為か、最後の取り調べは検事独自の視点から色々聞いてきました。聞いてきたと言っても、「あなたしか犯人はいない」という独自のストーリーを延々と話すだけで、特に目立った内容のものではありませんでした。 警察での強圧的な取り調べが当初から行われていたこともあり、勾留2日目からの取り調べは全て<黙秘>で対応しております。 なぜ、検察にも黙秘で対応していたかというと、警察での不

          有料
          100

          負けない心

          いよいよ、2度目の勾留満期が近づいてきました。 警察の取り調べ(捜査)もほぼ終わっているようです。あとは検事が最終的な取り調べを行い、起訴するかどうかの判断を待つだけとなりました。 ここまで1ヶ月近く、本当に大変でした。 留置場、別名代用監獄と言われる慣れない環境下で、対面で励ましてくれたのはアクリル板越しの弁護士先生ただ一人。 親は離れたところで暮らしていますので、面会は叶いませんでしたが、それで良かったと思っています。今回の逮捕で驚かせてしまった親からの励ましの言葉

          有料
          100

          留置場の食事事情

          私も長年、飲食業界に努めておりますので、ここで留置場の食事事情についてお伝えしたいと思います。 留置場で出る食事のことを<官弁>と言います。 結論から言うと官弁は『全然、おいしくありません』 よく、刑事施設で出される食事は<冷や飯>とか<臭い飯>とか言われますが、本当にその通りですので間違っても絶対に期待してはいけません。 味覚の問題ですので、美味しいと思う被疑者もいるかもしれませんが、少なくとも私は勾留中、一度もそう思ったことはありませんでした。 *他の方のブログを読

          有料
          100

          被疑者ノート

          ここまで、私が経験した逮捕勾留&取り調べについての詳細を記してまいりました。 こうしてnoteに執筆できるのも、この<被疑者ノート>のおかげであります。 【実物】 被疑者ノート  (日本弁護士連合会発行) * 私の書いたものは公判前につき、現時点ではお見せできません。。。 すみません😅 弁護士先生より勾留直後から差し入れられ、事件に関する取り調べの内容を中心に、担当刑事から浴びせられた暴言や違法な供述調書の作成に至るまで克明に記録した雑記ノートであります。 被疑者ノー

          有料
          100

          悪魔の証明

          ここまでの取り調べで、犯行を決定的に裏付ける証拠は何一つ提示されていません。 それもそのはずです。やっていないのですから。 疑われている者がやってもいない事実を証明することを<悪魔の証明>というようです。 この<悪魔>という部分は、やってもいない事実を証明することは不可能である、もしくはその証明自体が非常に困難な作業であることを悪魔に例えていると何かの書物で目にしました。 実際、他に犯人が出てきて自白でもしない限り、過去の事例を見ても被疑者のアリバイすら否定されたりし

          有料
          100

          勾留延長

          今回の逮捕で最初に10日間の勾留手続きがされ、満期が経過しました。 検事がまだ調べたりないと判断すれば、さらに10日間勾留が延長されます。 検事は合計23日の中で、起訴するか不起訴にするかを決めなくてはなりません。ただ、基本的に被疑者が「やってない」と言っている限りは、勾留延長は決定的となるようです。 私はこの事件の犯人ではございませんので、一貫して否認していたことから検事より結果を伝えられるまでもなく、勾留が延長されるものと当初から理解しておりました。 弁護士先生から

          有料
          100

          同行室という名の待合所

          検察庁における取り調べ以外の豆知識をご紹介します。 しばしのドライブで外の世界を感じた被疑者たちは検察庁に到着するとそのまま腰縄で数珠つなぎの状態のまま検察庁内にある<同行室>に向かいます。 ここで一番驚くのは軍隊並みの点呼があるということでしょうか。 点呼は拘束されている警察署名と留置番号を大声で呼ばれます。初めての時は私もこの雰囲気に圧倒されましたが、2度目からはすぐに慣れることができました。 到着時の点呼で被疑者の人定が確認できると、15前後ある檻のどこかに収容

          有料
          100

          検察官の取り調べ

          警察での取り調べは過去記事で色々書かせていただきましたが、今回は検察庁について綴っていきたいと思います。 警察で事件を捜査したとき、原則として事件を検察官に送致する必要があります。これを<送検>と言います。 警察が逮捕した案件は、最大23日の勾留期間中において原則的に警察署での取り調べが行われますが、ある程度捜査の目処がついたところで検察官の取り調べが行われます。取り調べと言っても、警察が作った調書や捜査メモの確認といった程度なのですが、検察官自身で疑問に思った点も、その

          有料
          100

          久しぶりの外出

          10日間の勾留期限を間近に控え、本日は検察庁で取り調べです。 勾留期間中、外の景色を見ることができるのは基本的にこの検事調べの時だけです。 一部、実況見分等で、外出する被疑者もおりますが、私はその機会はありませんでした。 検事調べの日は事前に教えられますので、ちょっとだけワクワクしますが、結局は事件のことについてこちらでも厳しく尋問されますので、憂鬱な気分にもなります。しかし、それにも増して外出というだけで楽しみな気持ちになってました。 出発前に手錠をはめられ、腰縄を打

          有料
          100