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人生には3つの坂があるように、人生にはカットアウト、フェードアウト、エンディングつきの3つの終わり方がある。そして坂本龍一の自らの葬儀用のプレイリストに思うこと。

人生には3つの坂がある、ように、人生にはカットアウト、フェードアウト、エンディングつきの3つの終わり方がある。と、思う。これは私見だけど。

カットアウトな死に方は、事故死や、急病など、本人が直前まで死を意識すること亡くなるパターンだ。
フェードアウトは、老衰とか、ボケとかで、死を意識しつつ、だんだん混沌とする中で、亡くなるるパターン。
そしてエンディングつきは、病死にしても、自殺にしても、死ぬことを意識し、それについてある程度の準備をして亡くなるパターンだ。

「カットアウト」な死に方とは、事故死や急病など、本人が直前まで死を意識することで亡くなるパターン。
これは元気だったのに、死を意識する間もなく病状が悪化の一途をたどって入院して二ヶ月ほどで亡くなってしまった私の友人Mさんなどが、そのパターン。同じくバンドメイトだったギターのバディさん、朝起きてこないと思ったら亡くなっていたというバンド仲間のドラムの白田なんかもそうだと思う。

一方、「フェードアウト」は、死はある程度意識するとはいえ、老衰やボケなどでしつつ、だんだん混沌とする中で亡くなるパターン。
これが一番多いのではないだろうか。生まれた時もフェードインだし(自意識としては)、自分の死について考えるのはなかなか厳しいことだから、あんまりしないと思う。

そして「エンディングつき」は、死ぬことを明瞭に意識し、それについてある程度の準備をして亡くなるパターンのこと。
坂本龍一さんの死を考えると頭が下がる。ラジオ坂本の最終回終え、ラストコンサートはきちんとWebで公開できるように日を分けて一コンサート分収録し、神宮の森を切らないように都知事に向けた手紙を書いて公開し、おそらく家族や周りにも同じような配慮をして、準備をしたのだと思う。

一昨日だったか。
坂本龍一氏が、自らの葬式のために作ったプレイリストが公開された。
これにはシビれた。すごい人だ。見事だ。そして曲も全てが美しくて、悲しい。
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実に素晴らしい。おれは、俺も絶対やりたいと思う。お経は要らない。無宗教でいい。もし望めるのであれば生演奏でチャーリーヘイデンのSilenceを演奏してほしい。アドリブなしで。


話を元に戻す。

カットアウトの死には対抗できないが、フェードアウトではなくエンディングつきにはできる。もしやっておけば仮にカットアウトになってもエンディングつきのカットアウトにできる。やっておきたいと思った。

エンディング付きのカットアウト、このドラマもそうだった。病気で助からないかもしれないから遺言を書いておいたが、事故死してしまうという話。とても素敵で、大人のドラマだった。こちらもお勧めしておきます。

最後に細野晴臣さんの坂本龍一さん追悼コメントを引用する。
心に響く、深い言葉。

 坂本くんは数年かけて準備をし永眠しました。

 御本人も御家族も後悔なく、静かに旅立ったと聞きました。

 それを知ってから、僕も安らげています。

 細野晴臣

https://twitter.com/hosonoharuomi_/status/1647631061898379265/photo/1


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