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バンド仲間は「アクロス・ザ・ユニバース」が流れる中、葬送されていった

バンドメンバーって、もはや友だちではなく、姉弟、肉親に近い存在だ。それは言葉ではなく、音と感情でつながっていたからだと思う。
近年、俺も還暦を迎えるお年頃になってきて、そんなバンド仲間が亡くなる機会が増えてきた。これは言葉に出来ないほど苦しくて堪える。「悲しい」という言葉にはできないぐらい、重く深い鈍痛であり、深い海に重りを両手両足にぐるぐる巻きにされておとされたような絶望がある。

今書いているバンドメイトで先日亡くなったMAHAERAさんは、幸運というか、なんというか、そのバンドメンバーに僧侶がいて、その僧侶が泣きながらお経を読んでくれた。そして通常ではできないのだろうが、僧侶自らの発案で、出棺時にMahaeraさんが大好きだったロックの曲の数々をかけくれた。そしていよいよクルマに乗って火葬場に向かう瞬間に、ビートルズの「
Across the universe」がかかった。

ロックの神様は最後の最後に粋なことをしてくれる。俺の時も頼むぜ。


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