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【いだろぐ697】クレイジーキルトの原則とアスキング。

エフェクチュエーションの学びも佳境に入り、今日はその中でも特に重要な「クレイジーキルトの原則」について深掘りします。

この原則は、様々な色や柄の布片を縫い合わせて作るパッチワークキルトに例えられます。

エフェクチュエーションを駆使する熟達した起業家は、様々なステークホルダーと交渉し、パートナーシップを築く傾向にあります。

クレイジーキルトの原則では、パートナーシップの形成を通じて何ができるかを見極め、それにより手持ちの手段が拡張されるとされています。

一般的なコーゼーション的アプローチである「selling」つまり売り込みに対して、エフェクチュエーションではパートナーへの呼びかけを「アスキング」と呼びます。

自発的なパートナーと共に作り上げるための関係を築くことがこのアスキングの重要な要素です。

そして、エフェクチュエーションを実践する上で、このアスキングは非常に重要。

一部の人は息を吐くようにアスキングができる一方で、多くの人は人にお願いをすることに苦手意識を持っています。私も、そうでした。

人に頼む技術

アスキングに関して、ハイディ・グラント氏による『人に頼む技術』という本は、頼み事をする際の苦手意識に科学的根拠を元に書かれています。

頼み事が難しい理由として、

・社会的苦痛や脅威の恐れ
・断られる可能性の過大評価
・頼むことによる嫌われるという誤解

しかし、他人を助ける行為は助ける側にもメリットが多くあります。
ギブする精神で人は救われるものです。

そして、人を動かす力としては、
・仲間意識を持たせること
・自尊心を刺激すること
・有効性を示すこと

逆に、悪い頼み方としては、

・共感に頼りすぎること
・やたらと謝ること
・言い訳をすること

これらが挙げられています。

一番身近な環境としては、家族や夫婦がありますね。

私自身も、仮面夫婦時代がありましたが、会話がない時期はお互いに何もお願いせず、一人で全部をやろうとしてお互いが苦しんでいました。

今では不満をぶつけ合い、お互いに助け合う方向に進めつつあります。

次のkindle出版では、「仮面夫婦」をテーマに書かせていただきます。
今週中に出版させていただきますので、よかったら読んでみてください。

人生は一人でできることには限りがあります。

アスキングを通じて、他人の力を借りて、お互いにとってできることを拡張していきたいものです。

良い一日を過ごしましょう。

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