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寂しい時に一緒にいる人

大切なのは距離感

SNSのおかげで、ずっと音信不通になっていた友人と連絡が取れたという経験をお持ちの方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。私も、もう何十年も連絡を取り合っていなかった学生時代の友人からSNSを通して突然連絡がきて繋がることで彼らの近況を知ることができたということが何度もありました。私のようなズボラな人間にとっては本当にありがたいものです。

ただ、SNSは中毒性もあり、不必要に頻繁にチェックしてしまったり、特に目的もなくボーッとSNSを眺めることに時間を費やしてしまうといったことも起こり得ます。便利なツールほど、自分にとってのベストな付き合い方を見つけるのが難しいのも悩ましい現実です。

SNSに限らず、便利で新しいツールに関して私が思うのは、ツールに振り回されるのではなく使っている目的がそもそも何であるのか、という「原点に戻ること」の大切さです。例えば、私にとってSNSを使う一番の目的は「人と繋がること」です。そして「人と繋がる」上で私が大切にしているのが心地よい距離を保つことです。

どんなに気の合う友達でも、ずっと一緒にいたとしたら窮屈に感じたり、他の人とも時間を過ごしたいと感じてしまうもの。そんなときには「Have some distance(少し距離を置くこと)」が必要です。人との距離が近づき過ぎて「I need my space(自分のための場所が必要)」と感じたら、無理せず距離を置くことが最終的に良い関係を保つことになると思うのです。

SNSでの繋がりも同様に、自分のペースを乱されていると感じるときには、”have some distance”・・・少し距離を置くように心がけています。使う時間を制限したり、見る範囲を決めてダラダラと使い続けないよう気をつけています。

寂しいときは

そうは言っても、疲れていたり、やる気がないなど、「ダラダラしないようにしよう」と前向きなる気力すら持てないない時ほどSNSに無駄な時間を費やしてしまいがち。疲れているからさっさと寝たほうがいいと分かっていても、何となくスマホでSNSを見続けて睡眠時間を削ってしまう、などというのが典型例ですね。

自分自身を振り返ってみると、そんなときは漠然とした寂しさを感じていることも多いようです。積極的に人に会いに行く元気もないけれど(忙しかったり、夜遅かったりと会いに行ける状況じゃないことも…)、お手軽に「繋がっている」感覚を求めてSNSを見てしまうのです。

そんな風に漠然とした寂しさを感じるときに私がいつも思い出すようにしている言葉があります。

Cuando tesientas sola estas con tigo.
(寂しいと感じるときは、自分自身と一緒にいる)

これは学生時代にメキシコ人の友人が教えてくれた言葉です。「寂しい」と感じるときには「自分自身と一緒にいるのだから悲しまないで」ということを、何人かの友人にこの言葉とともに言われました。この言葉がメキシコの格言なのか、当時流行っていた歌の歌詞なのか、今となっては分かりません。それでも、漠然とした寂しさを感じるときには、この言葉を思い出すことで気持ちが穏やかになり、寂しさもチャンスと捉えて静かに自分と向き合ってみたいと思えたりもするのです。

同じテーマでVoicyでもお話ししています

https://voicy.jp/channel/1622/420175








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