見出し画像

GIVE&TAKEはイヤ!

先日、“誰かを誰かに紹介したい”ということを考えた経営者5、6人が発起人となった「ビジネス交流会」というのに参加してしまった。後悔の固まり。行かなきゃよかった。


平日の16時からの会に100人近くの参加者。私は、受付で2,000円の参加費を支払い、主催者のうちのひとりに挨拶して会場へと進む。皆、せっせと名刺交換をしている。

あー、なんという空気。やっぱり。わかっていたはずなのに来てしまった名刺交換会。


新しい人との出会いは興味深い。共通する何かを見つけていく会話も楽しいし、それが志向や思考のベクトルに至る際には興奮すらするできごと。出会いの醍醐味。

その人の興味のあること、経歴、考えを知ることに出会いの重きがある私にとって、名刺交換を目的とした場は全く興味がないこと。無意味。


主催者からの声かけに、50人くらいの場なら何人かの人と情報交換など話ができるかも、と思った私が迂闊だった。後から聞いたら、かなり声をかけてこれだけ集めた、という「数が勝負」という場ではないか。


こういう場では、名刺交換しながらも顔を見て話を聞いているんだか、名刺と見て話をしているんだかわからない人たちが、どんどんどんどん、どんどんどんどん名刺交換に励んでいる。時折、大きな声で笑ったりしながら、適当に話を切り上げて次のターゲットに向かっていく。

30分が限度で、会場を後にした。アタマのどこかでわかっていたのに、反応的にこの場に来てしまった自分を悔やんだ。


帰宅後にメールでの案内をあらためて見たら、交流会のサブコピーに「ビジネスの基本はGIVE&TAKE」なんて書いてある。

あー最悪。目を通していたら絶対に行かなかった。


GIVE&TAKE

かねてより私はこの言葉に違和感がある。使わないし、使いたくない言葉だ。

もっともらしい助け合いのように見えて、これを主張する人は、TAKEを目的としてGIVEしているように見えてしまう人ばかりだからか。


GIVEはGIVEでいいではないか。

TAKE はTAKEでいいではないか。

GIVEとTAKEでバランスをとる必要があるのか。

確かに結果的に、善意によるGIVEという行為が、返礼のように何かのカタチで戻ってくることはある。でもそれは、結果だ。

お互いさまと言う意味での、互いに助け合うことはもちろん望む姿。

言葉遊びと言わないでほしい。

私は敢えてそれをこう言いたい。

GIVE&GIVEN

与え、与えられる。

#giveandtake #giveandgiven #言葉の違和感

Keiko

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?