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陽遁・隠遁⑥

前回は、今回一連の反省のイントロ、双極症II型とそれまでより比較的うまく付き合えた3年間、そして油断が生じ始めた、と言うところまで書いた。

薬を飲む量を(間隔は空け過ぎずに)減らしたりしていたのが、平日は出張で飛び回り、週末は毎週予定が入り、忙しさにかまけて、ついつい薬をパッタリ飲まなくなり、04月に予約していたメンタルクリニックをすっぽかし、歯科検診をすっぱかし、そうこうするうちに「コロナが明け」て気分も向上し、ますます自身を忙しさに搔き立てるような仕事の回し方になり・・・

毎月の出張、6月の泊まり込み展示会出展、7月の奄美大島での父のヘルプ、等と並行して8月のプレスリリース準備、とやっているうちに、2,3のつまづきが発生しはじめた。部下が辞めたり、チームの仕事が回っておらずテコ入れしたり、(推定)コロナを患ったり、仕事相手企業のつまづきによるギクシャクの始まったり、といった具合。

そんな中で、今振り返れば「無理にテンションを維持して」体調不良の中をプレスリリース/記者説明会、そして飛び込んで来た、母校兄弟校の甲子園優勝までの試合を5戦全部観るというイベントも駆け抜けた。そして、駆け抜けながら、急速に気持ちが落ち込んでいくのを止めることが出来ない、という状態になっていた。仕事/職場のギクシャクがそれに拍車をかけ、8月末の 金沢/白山~能登 旅行もちょっと心理的に無理した状態で迎える事になってしまっていた。

こうなると、もう不調からなかなか浮かび上がらない、というか、ダラダラと沈んでいくのを止める術がなく、もう冷静に為すがままに任せる以外になくなる。仕事が手に着かない時は思い切って休む、とにかく食事と睡眠はしっかり取るなど、過去の経験で「沈み過ぎないよう」工夫するのが精一杯であった。
お酒も食べ物も美味しく感じられないので義務的に食べる、睡眠は現実(仕事のプレッシャー等)と夢の中がごちゃ混ぜになり、夢の中でありもしない仕事を「あーアレやんないと。うわー。」とか声を上げて夢見悪く起きる、とにかく肩が凝る、運動とかする気になれない、常に喉が詰まっている感じがする、とかストレスの典型的な症状でだいぶ辛くなる。
これを書いているのは、ようやく底を打ち始めた感があり、何とか振り返りが出来るようになってきたから、と言う感じである。

その後、底を打ったものの、10月~11月は低空飛行をしのぎ、気力を振り絞って、旧友との食事などに出ていく等の行動変化、好きな料理の事を考え続ける、何も考えず Amazon Prime で動画を見続ける、職場で仕事に集中する、参加任意の会議参加など、仕事で同僚との接点を増やす、等々、内向きに自分の気持ちにだけ意識が集中しないようにする工夫で浮上してきた感じがする。

さあ、リスタートだ。

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