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2019.9.8「はるなつあきふゆ」冬

季節をまたいで4日間に渡って描きあげた。
毎回、絵に取りかかる前にまず詩を作る
というパターンで創作が進んでいった唯一の作品だ。

2019.9.8【冬】
―――作品のつづきをやる?

しを(書く)

さむさにこごえる ゆびのさき
ぼたんゆきが じめんをあつげしょう
春をまつのは いったいだれ
人かな とりかな 花かな 虫かな だれでしょう

グレーのすごくうすいいろ 丸(ふで)
もっと白を入れて 白っぽい
赤 ほそいはけ
サインのほそふでで くろをつける
今のふで くろ
水いろ 今のふで ほそいふで
赤をもういちど 今のふで
白を えのぐをこくして 今のふで
(ふでを洗う?)あらう
もういちど今のふでに赤
今のふでで金
今の金をつける

ムラサキを今のふでにつける
キイロ
赤 今のふで

大たいしあがり

空を水色でうすくぬりたい
―――紙を逆さにして描く?
いいとおもう

―――これでいいの?
いいことにする。

―――地面のほうの背景は描く?
しない。
こまかいところをどうするか
ぬらない

―――サインは?
かく くろ
えをかいた日を入れるのもよいあんだとおもう
2019 名まえ

2020年12月のカレンダーにこの絵を選び、次のような言葉を添えた。
タイトル
「春夏秋冬」

コメント
「それぞれの季節
それぞれの思い
つみ重ねて僕がいる」

また、作品集作りの際にはこのように語っている。

「はるなつあきふゆ」
この絵をとても思い出があります。
僕がどうして四つの季節を書いたかわかりますか。
この絵の中には僕の一年間が入っています。
一年に見たこと感じたことを書いていて
とても思い出が深い絵になっています。
僕の一年は多分他の人よりもずっと重い一年、
思い入れが強いです。
こんな体なのでどんなことがあってもいいと、
おかしくないと思う時があります。
目が覚めて自分が生きている、息をしていること
それだけでとても嬉しく感じます。
それを重ねて一年間の僕というのが
この紙に詰まっているので、
僕はこの作品が実は一番好きです。
僕の一番の自慢の作品と言えると思います。
この作品はぜひ入れてほしいと思います。
(2020.3.22 談)


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