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VOl.17 キンシャサの裏路地で若者5人に囲まれ金をたかられるー! 自分の直感と目を鍛えろ!!

 キンシャサには何度も足を運び、特にここレンバ(地区)は、私がいつも屋台でご飯を食べたり、物を買ったりして、一番よくうろついている街だ。そのせいもありで 次第に知り合いは増える。一人で歩けば、”オイ ケイコじゃないか。タバコ買ってくれよー”と、声がかかる。道端に小さいテーブルの上にタバコが数箱置いてあり、1本、1本でも買える仕組み。こうやって小銭を稼いでいるのだ。
 私はタバコを吸わないが、まあここは友達のよしみで数本買っておくかーてな調子なので、いろんな人が外人の私を見つけ、色々 売りつけたり、たかって?くる。
みんなの少しでも足しになるならと 少しぐらいなら買ったり、小銭をあげたりする。それは自分の身を守るためでもある。そんな中、顔見知りの若者に道でバッタリ。彼はラッパーであり、アーティストでもありで 腕前の方もなかなかだが、やはり 金がない。
 ”ケイコ、めっちゃ腹減ってるんだ。昨日からほとんど食べていない。少し金をくれよー” と、相変わらずの展開だ。ここは物価が安くてもこうやって たかられるので結局 高くつく。🤣
 しかし、こんなことしてると、あいつはすぐ金をくれると言うことになり、後から後から続き、終わりがないのも知っているし、お金をあげたり奢ったりすることでいろんな情報を教えてくれたり、キンシャサの若者達の考えていることなどを知ったり、新しい音楽やクラブなどにも連れて行ってくれたりなど。めっちゃありがたいし、楽しい!😀  この駆け引き?バランスが難しい。いや 楽しみでもある。
 そんなある日、またまた道を歩いていると 上半身裸の若者5人くらいに囲まれた。
  ”ぺサン ガイ ボンゴ”
   いきなり ”金 くれ!”って!? 

 いやいや、待て待て、いきなり、それはないだろって。ボンジュール マダムとかなんとか、その前に言うことあるだろって。まったくー
しかも、全員 目が真っ赤じゃん。このシチュエーション どう見ても怖いだろ!
脇に入った裏路地、上半身裸の目が真っ赤の黒い男達、5人に囲まれた。
かたや 細い体の日本人女性が一人。ここで何かあってもわからない。
  やばい やばい、いかに私といえどもマジパニックだ。

 ここは金を出すしかない、でも沢山は出さない。とにかく5ドルだ(小額😅)
5ドル札出して 終わりにするしかないと5ドル出したら、ありがとうも言わず 去っていった。オイオイ メルシーくらい言えんのかって😠!
まあ 一命は取り止めた。本当にここを一人で歩くには覚悟が必要だなと改めて思った。

 翌日もしょうこりもなく また同じような道を歩いていたら、また一人の若者がやってきて、こっちに来いと誘う。ついて行ったら、裏路地のゲットーの溜まり場という感じのちょっとした空間に昨日の奴らがいた。食事時だった。
”お前も食べるか? 昨日 面白かったよなー。ケイコのあの顔、青ざめてめっちゃ怖がって震えていたー。”と言って、私の真似をしてケラケラ笑っている。
”お前達には礼儀というものを知らないのか。人に何かものを頼むときは〜〜。”
と、言ってると
”まあ いいからお前も食え。昨日 お前からもらった金でこうしてみんなでフーフー(コンゴの主食の一つでキャッサバやとうもろこし粉などをお湯で混ぜて作るお餅のようなもの?)と豚肉を買って食べているんだ。お前からもらった金は少ないからフーフーを多量に食べて腹を膨らませ、肉は少しだけだ。と、笑っている。
 
なんだかなー。こいつら。悪い奴らではないんだ。みんなで助け合っているし。
こうして私にこれを見せたくてこんな裏路地まで引っ張ってきて、ついでにお前も食べろって。優しい奴らなんだよな。中身はいいんだよ。なんだか、感動だなあ。
 
しかし、その外側の格好 裸はダメだろ。あと礼儀もちゃんとしろ!いきなり 金くれはないだろ😤

日本の偽善者は逆 内心 騙そうとしているけど 身なりもよく、言葉使いも丁寧。

結局は
  自分の見る目と直感を鍛えるしかない!  あとはバランスねー。

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