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豚まん蒸篭蒸し代表宣言

愛を込めて豚まんを蒸籠で蒸してみよう。
僕は豚まんを蒸籠でほわんほわんにすることを義務付けたい。

豚まんが内包するエナジーはすごい。
冬のコンビニ風物詩に捉えられがちだが、立派な中華料理の一つだ。
僕はそんなポケット食として肉まんを認めていない。もっと高く、豚まんを知ってもらいたい。ほわんほわん出来立てを。

551の本館”蓬莱本館の豚まん”を向井理と北村有起哉がそれは美味しそうに頬張るドラマ「先生のおとりよせ」をみて、蓬莱本館お試しセットをポチってしまった。そう、おとりよせしたのだ。


ミニマル中華セット爆誕

豚まんに焼売、餃子が揃って届く見事なミニマル中華3選セットなのだが、劇中の彼らは蒸籠で蒸しあげほかほかの出来立てをぺろりと平らげていて、蒸籠の感動をどうしても味わってみたい。そう思った僕(鍋ぶたと鍋はサイズが合わないくらい、キッチン用品に鈍感なのに蒸篭を持ち合わせているあたり仕事ができる我。)

4個も食べられるのか、と思ったのは届いてからで、とりあえず中華テーブルをセットしようと黙々と作業に取り掛かる。

一段目には焼売を6個並べ、二段目には豚まんをとりあえず1個隠してみる。

沸騰したお湯が蒸籠を通るなり、竹の野生的な香りが室内に充満する。

ふがふが香れば徐々に豚まん生地の小麦粉の甘優しい香りが相まって、なんとも出来上がりを待つまでに興奮がピークに達してしまいそうになった。


ほわんほわんのぷくぷく中華まん

パカーンと効果音はいつも通り自分のセリフで宣言し、いざテーブルへ。

立ち上る湯気でまずは顔面保湿。なんて香ばしいのだ。
竹のウッディさに包まれた穏やかな小麦の甘い香り。自然に目を瞑りたくなるように、森に訪れた時のような感動に浸りたくなる。

焦る気持ちをまずは豚まんに流す。

出来立ての豚まんは掴めなさそうなほど雲のような浮遊感。餡がぎっしり入っているものの、ほわんほわん最大限に保湿された豚まん生地には重力を感じないよう。

「ハムっ」そんな音がしそうなくらい、たゆんたゆんな生地を口いっぱいに詰め込む幸福感よ。

熱々も感じながら、まずは生地の甘さに目がとろけそうになる。
そこにぎゅっと詰まった豚の肉汁の旨みが広がり、旨いのエベレストを駆け上るよう。肉肉しい旨みとほのかに甘い生地の最適解は、蓬莱の豚まんにあったのか、、、

小さい頃も食べていたコンビニ中華まんには感じ長かった、生地と餡のバランスに、驚かされるとは。

ちょびっとからしをつければ、ピリッとアクセントに。
甘旨いにからしのアクセントで味がさらにしまる。中華まんボルテージマックスだ(551の豚まんも、からしがかなり辛いのは同じなのだろう)。



ぎゅうぎゅう肉団子の焼売

一段目の焼売はもはや肉団子。
薄皮いる?くらいの割合で肉の餡がぎっしり詰まっている。
肉肉しいその旨みの凝縮物は噛むほどに味わいが深まり、豚の旨みが濃厚だ。
豚まんがあるのにご飯を追加してしまったではないか。

いや〜、豚まんの蒸籠仕上げを知ってしまったか、自分。
これはコンビニじゃさぞ物足りないだろうに。

あの出来立ての宇宙のような軽やかな触り心地と、穏やかとは一変した男前な肉の旨み。
そんなハイスペック豚まんはレンジでチンでも、コンビニのホットケースでも味わうことができないだろう。
まして、蒸籠の竹の香りからボルテージ上げていくあたりも、もはや中華のエンターテイメント。

これはやめられない、止まらない。
豚まん蒸籠蒸し代表としてお取り寄せを推奨していこうではないか。

そう志したのだった。

美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。


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