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ハーフ&ハーフについての個人的見解

こんばんは、お久しぶりの投稿になってしまいました。

そうですよね、仕事で時間がないなんて言い訳ですよね。
本来趣味として書き続けたいのがこのフードエッセイなんだから。

楽しまなくちゃ。


今日の食日記

どこのご飯屋さんに行っても、ハーフ&ハーフというメニューが大抵ある。
ラーメン小と半チャーハンとか、パスタハーフサイズ&ハーフサイズとか。

「あれも食べたい!これも食べたい!」をとにかく叶えてくれる夢のような選択肢。
のはずなのだが、僕にとっては必ずしもそうはならない。
むしろ絶対に選ばない選択肢でさえある。

その理由は。
まず、何か料理一皿の本質から外れてしまっている気がするから。

例えばラーメン丼一杯。
麺1人前を啜り切って初めて食べ切った!が満足になり、そのラーメンの最も美味しい心地よさの中に身を投じれると思う。
1人前の麺料に合わせて計算し配合されたスープ。味の濃さ麺に絡むバランス喉越しまでもちょうど良いなぁ。おそらく、大抵の場合1人前に最高の美味しさを詰めているのだから、それ以上はないと思うのだ。

そんな頑固たる一皿への熱量が僕は人よりあるからか、やっぱ入りハーフ&ハーフは選べない。
その料理の本質をハーフサイズで掴み切れるのか?といつも自問してしまう。
勝手ながらその答えはNOなのだ。

だが、思い返すといつも頼もうと迷い込んでしまう自分がいることも確か。
ただ優柔不断なだけだと個人的には思っていたのだが、どうやらハーフ&ハーフへの憧れが拭いきれていないのが本当のところらしい。

愛しているタイ料理屋さんでハーフ&ハーフを横目でずっと見ている自分に気付かされた時、完全に我慢しているらしい自分と出会ってしまったのだ、


今日の食日記

南国食堂マムアンは、僕が暮らす街那須塩原で数少ないタイ料理屋さんだ。
その店主が作る本格的で繊細で、そしてどこか家庭の落ち着く味をも思い出させるタイ料理に心底ぞっこんになってしまった。

ありがたいことにマムアンの店主とは仲良くさせてもらっている。
こんな気さくなのに、魂の料理人が伝わってくる人。
タイ料理と向き合うかっこよさにいつも尊敬の眼差しを送り続けている。

なんとしてもメニュー全ラインナップを制覇したい僕。

そんな気持ちが強かった。

ガパオライスに、トムヤムヌードル。前回食べた揚げ魚のキーマオソースだって好きだし。
大好きなパッタイもグリーンカレーだってラインナップ済み。

待って、時間がない。
通い詰めることも可能だが、一旦全てを食べてみたい。
何回来れるかわからない今、一皿ずつ食べ進めていては途方もない時間を要してしまうのではないか。
何よりも、迷い決められない中でハーフ&ハーフという選択肢が自分を満足させられる手段だと悟ってしまったのだ。

一旦店主と相談すると、「ずるく生きてこそ幸せだよ」と、格言のように刺さったその一言で、僕はハーフ&ハーフを選択してしまったのだ。。。

ガパオライス&トムヤムヌードルのハーフ&ハーフ。

炊き立ての炊飯器が開くとタイ米の独特な旨みの香りが店内に立ち上る。
空気が一変。そこはタイだった。


どっちも主役なんよ。乃木坂のダブルセンターみたいなもの

どっさりえびが顔をだすトムヤムヌードル。
スパイシーながらレモングラスの涼しい酸味があと引く味わいにごくごくスープが進む。
もちもちの米粉麺を啜れば汗が迸る。なんて爽快な麺なのだ、、、

そこにくるのはハーフガパオライス(目玉焼きはしっかり卵一つ分で贅沢感に申し訳なさを思ってしまった)。中挽のひき肉はごろっと旨みを感じやすい。
とにかくスパイシーというよりかは、お肉の旨みを感じ、バジルの香りがたまらない。
黄味を崩すまいと慎重に食べ進めると、「あれ?ハーフでよくないか、、、」そんな自分がいた。

たっぷり満腹になると、さらにこのお店の好きが更新された。
はぁこのお店はタイ料理の美味しさを改めて教えてくれるなと毎度実感させられる。

「ハーフ&ハーフでよかったですわ」
そう伝えた僕に、
「でしょ?」
と。

ハーフ&ハーフ美味しい正解なんだとなんだか学んだような時間だった。

美味しいひとときに、ごちそうさまでした。
では、また次回。



今日のお店:南国食堂マムアン(栃木県那須塩原市上厚崎377-55)



*Instagramでは暮らしにある食をすきなだけ発信しています*

暮らしのヒントになれば、と。

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