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慶應SF研卒業論文少女☆歌劇レヴュースタァライトにおける異世界性 ~監督・古川和宏が掲げる取捨選択の先にあるモチーフ・テーマとしての「舞台」世界と、そこで結ばれる物語の結末についての論考~
2022年度卒業生 朝霞 敦 1.はじめに 読者諸君に言っておこう。私はスタァライトが大好きだ。 心の中に住んでいるハーケンクロイツを担いだ小太りの某少佐の定型文が頭を駆け巡っているが、残り少ない理性をもって割愛したことを褒めて欲しい。きっと、これが私の理性が正常に働く最後の機会だろうから。 弊サークルの奇妙奇天烈な記事に興味を持ち、私のこの拙い論考にも足を運んでいただいた読者のことだ。『少女☆歌劇レヴュースタァライト』という21世紀日本が誇る最高傑作のミュージカル