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地銀はマーケティングの本質を知っているのだろうか?

銀行業界では、マーケティングを単なる宣伝活動と捉える視点が根強く存在します。特に地銀では、その考え方が顕著です。

しかし、この伝統的な考え方は、デジタル化と顧客ニーズの多様化が進む現代社会においては、もはや時代遅れと言えるでしょう。

本記事では、マーケティングの意味を再定義し、地銀が直面する顧客ニーズの変化にどのように応えるべきかについて深掘りします。

マーケティングの本質

マーケティングの本質は、顧客のニーズを深く理解し、それに応える製品やサービスの開発です。

このプロセスには、市場調査、顧客とのコミュニケーション、製品開発、そして顧客満足度の測定などが含まれています。

銀行においても、この基本的なマーケティングの枠組みを念頭に置くのが、顧客との強固な関係構築に繋がると考えます。

顧客ニーズの変化に対する敏感さ

令和の時代、デジタルネイティブな顧客層は増加傾向です。彼らは銀行にサービス提供の見直しを迫っていると思います。

私たちはオンラインでの迅速かつ便利なサービスを求めており、従来の対面式サービスや紙ベースの手続きには満足していません。

地銀がまだ成長したいのであれば、このような顧客ニーズの変化に敏感であることが不可欠だと思います。

デジタル化への対応

オンラインバンキングサービスの利便性の向上は、デジタルネイティブな顧客層を引き付け、満足させるための鍵になると考えます。

モバイルアプリの機能向上、オンラインでの即時サービス提供、セキュリティの強化などの機能拡充が今後も求めらてくるはずです。

また、AI技術を活用したチャットボットなどによる24時間対応の顧客サービスも、顧客満足度を高める一つの方法と考えます。

しかし、地銀の投資には限界があり、様々なデジタル化対応は困難かもしれません。地銀の限界性といえます。

顧客ニーズの深掘り

また、顧客ニーズを深く理解するためには、単に表面的な要望を聞くだけでは不十分でしょう。

顧客のライフスタイルや価値観、投資に対する期待値など、より深いレベルでの理解が今後は求められます。

顧客が求めているサービスを分析し、新しい金融商品やサービスの開発を進めることが、銀行業界における真のイノベーションに繋がるはずです。

ただ、地銀にとって顧客ニーズを深掘りするよりも、単純に収益が向上する施策の方が重要かもしれません。それくらい、地銀の収益力は落ちてきていると思います。

結論

銀行業界におけるマーケティングの再定義は、顧客ニーズの深掘りとそれに応えるサービス開発へ焦点を当てることから始まると考えます。

デジタル化の進展と顧客ニーズの多様化に対応するためには、銀行員自身がマーケティングの本質を理解し、顧客中心の思考が不可欠でしょう。

このようなアプローチを通じて、銀行は新たな成長を遂げ、顧客からの信頼をより一層深められると考えます。

しかし、地銀はマーケティングの本質を理解していない傾向があります。マーケティングを広告宣伝、販売促進と捉えているように思います。

そのため、販促効果を測定しにくいマーケティング費用を抑制しています。地銀は投資に対して限界があり、効果が不明なものに投資する余裕がありません。しかし、本当に成長したいのであれば、近視眼的な思考ではなく、長期的な視点でマーケティングの本質を理解した上で、積極的な投資に至ってもらいたいです。

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