見出し画像

バランスよく勉強するべきか、集中して勉強するべきか

通常、高校受験は英数国理社の5科目ある。神奈川県の公立上位高校を志望している人の場合、5科目に加えて特色検査の勉強もしないといけない。そのため、5科目(6科目)をどのような配分で勉強すればよいのか、受験生にとっては悩みどころだ。

今回は、受験勉強の「バランスと集中」について書いてみようと思う。

課題の種類によって異なる時間の使い方

より成果が出やすいのは、1日1科目のような集中型の勉強である。特に苦手科目や強化したい単元の場合、ある特定の期間集中して勉強することで、理解が深まるのはもちろん、学習のコツや糸口が見えてくることも多い。

例えばある単元を強化するために、1日2時間ずつそれだけに集中して5日間連続で取り組むのと、1週間おきに5週に渡って取り組むのでは、連続して取り組む方が断然理解しやすい。1週間おきに取り組むと、前の内容を思い出すのにまず時間がかかってしまい、なかなか勉強が前に進まない。

一方で、集中して取り組むのではなく、トレーニングのように毎日少しずつやることで成果が出るものもある。

例えばリスニングや計算などが良い例だ。リスニングも計算も、特定の期間だけ何時間も集中して取り組むより、少しずつでも毎日取り組んだ方が効果的だ。現代文や英文の読解問題もこの部類に入るかもしれない。

受験勉強は、このような集中型とトレーニング型をうまく配分することで教科のバランスをとると良い。

大きくまとめた時間で集中型の勉強を

この記事の中で、成果を出すためにはなるべく時間を大きくまとめるべきで、その大きくまとめた時間の中では「成果に直結する勉強」をする良いと書いた。

集中型の勉強は、まさに「成果に直結する勉強」だ。何か苦手を克服したいとき、強化したい単元があるときは、必ず「大きくまとめた時間」の中で集中して取り組む。

大きくまとめた時間が3時間確保できた場合、1時間ずつ3科目をバランス良く勉強するよりも、2時間もしくは3時間かけて1つのことに集中した方が成果が出やすい。そして、その単元にある程度目処が付くまでは、できるだけ間を置かずに集中して取り組むと良い。

細切れの時間でトレーニング系の勉強を

一方で、トレーニング系は、細切れの時間や週末を利用すると良い。

学校から帰宅してから塾に行くまでの間の時間などの1時間程度の短い時間は、トレーニング系の勉強をやるのに最適だ。

トレーニング系の勉強は、爆発的な成績上昇は期待できないかもしれないが、基礎を鍛える、現状を維持する、中長期的に緩やかに上昇していく効果は十分期待できるので積極的に取り入れたい。

週末で科目間のバランスを調整する

2時間や3時間単位のまとまった時間が午前・お昼・夜と複数回確保できる週末は、科目間のバランスを調整する絶好の機会だ。1週間やったことを振り返ってみて、疎かになっている科目を洗い出し、週末時間を利用して勉強しよう。

そのためにも、日々の勉強の内容と時間の使い方は必ず記録しておく必要がある。弊塾では「合格手帖」で毎日勉強記録を付けることによって、勉強内容や時間を管理している。

時間の使い方も勉強した内容も、自分できちんと記録して管理しないと、自分でコントロールできない。コントロールできないと、行き当たりばったりの勉強しかできず、勉強していてもなかなか成果が上がらない。

各科目間のバランスを把握・調整するためにも、必ず勉強記録は毎日つけておくこと。

まとめ

まとめると、

・まとまった時間→その週のメイン課題に集中的に取り組む。ちなみにメイン課題は2つくらい設定しておくと良い。

・細切れの時間→トレーニング系の課題に取り組む。トレーニング系は短い時間でできれば毎日取り組みたい。

・週末→科目間のバランスをとる。全く勉強していない科目がないように。

今回は一般的な集中とバランスの取り方の考え方について書いたが、当然これも人によって大きく変わる。1つのことにしか集中できない人もいるし、2つ3つのことを同時にこなすのが得意な人もいるだろう。これが正解というものはないので、1週間の勉強サイクルを何度か回す中で、自分なりの感覚を掴んでいくと良い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?