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受験勉強に計画性と一貫性を。手帳活用のススメ。

計画的に受験勉強を進めるための強力なツールとして、手帳は使える。

弊塾でも、公立高校入試まで残り100日を切ったあたりから、毎年受験生に「合格手帖」という手帳を配布している。

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弊塾の合格手帖でなくても、毎日の記録が書ける24時間バーティカルがある市販の手帳でも十分使える(ただ、受験勉強は年を跨いでしまうため、どうしても手帳が2冊必要になってしまう。それが難点なので、弊塾では受験生にアジャストしたオリジナルの手帳を作成している)。

市販のものではコクヨの自分手帳Bizが結構使えると思う。

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通常は手帳というと「未来」の予定を書き込むものだが、受験勉強のための手帳には、今日はどんな時間の使い方をしたのか、何をどれだけ勉強したのかという「過去」を記録すると良い。

なぜ未来ではなく過去を記録するのか。それは、受験生にとっての手帳活用の目的が、スケジュールを管理するためのものではなく、「時間」と「勉強内容」を管理するためのものだからに他ならない。

時間を制するものが、受験を制す

弊塾の合格手帖の最初のページには「時間を制するものが、受験を制す」と記している。

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よく「夏を制するものが受験を制す」と言われるが、夏よりも大切なのは1日1日の時間だ。入試当日までの限られた1日1日を、上手に効率よく使える受験生が、実際に受験を制している。

しかし時間とは厄介なもので、受験勉強において非常に大切なファクターにもかかわらず、目に見えず、普段はほとんど意識することもない。なので時間を効率よく大切に使うためには、時間を記録していくしか方法がない。

今日1日どんな時間の使い方をして、どれくらいの時間を何に費やしたのかを毎日記録していくことで、自分の時間の使い方を点検し、行き当たりばったりではなく計画的に勉強を進めていくことができる。

それが、手帳に過去を記録する目的だ。

今回のnoteでは、弊塾で使用している「合格手帖」の中身を公開しながら、受験生の手帳活用術について書いてみようと思う。

勉強計画は1週間ごとに立てる

受験勉強は長期戦だ。短期戦の定期テストのように、無計画でもなんとかなるというものではない。長期戦の受験勉強を効率的に戦うには、ある程度の計画性がどうしても必要になる。

でも、計画が大切だからといって、これから100日先の計画まで立てるのなんて無謀だ。1ヶ月先まででも難しい。

なので、受験勉強は1週間を1タームとして考えるとうまくいく。今週1週間、各教科何を強化していくか、何に取り組んでいくか、優先順位が高いものから順に手帳にリスト化していくことで計画を立てよう。

下は弊塾で使用している合格手帖の中身のサンプルだ。

活用法

右端のToDoリストの欄がそれにあたる。まず、その週の初めに、今週やるべきことをリストに箇条書きすることで今週の勉強計画を立てる。この計画方法なら、きっと3日坊主にならない。

なお、計画の立て方については過去記事も参考にして欲しい。

日々の勉強計画を記録する

計画を立てた後は実行あるのみ。リストにそって勉強していこう。

24時間バーティカルのある手帳であれば、先ほどのサンプルのように1日の終わりにその日の行動、勉強した科目・内容、勉強時間を記録する。記録しながら、その日の時間の使い方、勉強の内容を点検しよう。その反省は、次の日の行動に反映していくこと。

「3日前の夕飯に何を食べた?」と聞かれても思い出すのは大変だけれど、毎日何をどれだけ食べたかを記録しておけば、計画的に食事をとるようになり、ダイエットの成功率もグンと上がるという。

受験勉強もそれと同じこと。何にどれくらい時間を使ったかを毎日手帳に記録していくことで、日々の勉強に連続性と計画性が生まるというわけだ。

1週間ごとにふり返る

弊塾の合格手帖では、リストの達成度が書き込めるようになっていて、1週間が終わったら達成度を確認しながら進捗状況を整理したり、1週間の各科目の勉強時間を計算してみたりしてその週を振り返ることで、学習計画を修正・調整していこう。

ちなみに弊塾では塾長が1週間ごとに塾生の合格手帖のコメントを書き入れることでフィードバックを行い、進捗状況や勉強内容に問題がないかどうかをチェックしている。

トップ校にぶっちぎりで合格した卒塾生の合格手帖公開

ここで、数年前の卒塾生が実際に記録していた合格手帖の一部を公開しようと思う(現在のものと仕様が変わっているところがある)。

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この卒塾生の合格手帖の注目ポイントは3つ。

・充実したToDoリスト
・取り組んだ内容・ページまで細かく記録
・十分な勉強時間

まずリストが充実している。リストが充実しているということは、週間計画がよく練られているということだ。

また、取り組んだ内容を「数学」や「英語」のような科目名だけでなく、どの単元を何ページ取り組んだのかまで細かく記しているのもポイント。勉強した内容を振り返りやすく、計画に連続性が生じる。

ただ、この合格手帖で最も注目してもらいたい部分は、なんと言ってもその勉強時間だ。土日なんて寝食以外のほとんどの時間を勉強に費やしている。

毎年塾生が記した合格手帖を見ているが、勉強時間と計画の充実さと偏差値はおよそ比例する。もちろんこの元塾生は、県内の某トップ校に余裕で合格していった。

まとめ

受験勉強は、ただ目の前の課題をがむしゃらにやればいいってものではないし、人から与えられた課題を次から次へと何も考えずにただこなせばいいというものでもない。

限られた時間の中、何をいつまでに勉強するのか、各科目のバランスをどうとるのか、計画性と一貫性が必要になる。行き当たりばったりの勉強ばかりでは、行き当たりばったりの学力しかつかない。

受験生にとって手帳は、3日坊主にならない現実的な計画を立て、時間を自己管理し、行動を記録し、軌道修正するために使える最強のツールなのである。

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