見出し画像

蓋があるってわくわくする

食卓に蓋がついている料理があると何が出てくるんだろうとわくわくします。

蓋つきのものは万能!!蓋の形にもいろいろとあり◎かぶせ蓋◎落とし蓋・・・それぞれの器のデザインなどに応じて蓋の形と工夫をしています。

画像1

◎蓋物を作る

蓋物は蓋が閉まらないと意味がない!!型があればいいのですが我が家の場合はすべて手作業なので気を使いながら作業を進めていきます。

画像2

 ふたのサイズと本体のサイズ。。。合うように計算しろくろで形成

画像3

見妙な誤差は後から削る工程で調節をしていきます

画像4

蓋の持ち手を作るところは布で土を抑えながらキノコのようににょきっと出していくので見ていて面白いです。


《蓋物の使い方》

・よく見かけるのは汁物や丼ものの器。茶碗蒸しも身近です。       蓋を開けるとふわっと香りが広がり料理と共にいろんな楽しみが一気に訪れます。

画像5

・保蔵用に使ううつわ。お塩やお味噌、お漬物を入れたり作り置きで利用したり。陶器だとタッパのように匂いも染みつきにくいです。

画像5

・お菓子や宝物入れとしてに楽しむ。

画像5

その他

・香合(こうごう)とは、香を収納する蓋付きの小さな容器。茶道具の一種であり、また仏具の一種でもあります。

・土鍋などの料理の道具類


《ちょっとした使い方のコツ》

釉薬の有り無し。釉薬の種類。土の性質。それぞれ個性があります。

例えば

◎中に釉薬がかかっていないもの

→汁気があるもの・油を含むもので使用するとしみや漏れの原因に

画像11

こちらは圭秀窯の塩壺。中は釉薬をかけず仕上げ空気性そして水分の調節ができるようにしているため塩をサラサラに保つことができます。砂糖も可能ですが種類によっては砂糖の場合乾燥が固まる原因になるためお気を付けください。

◎塩分が多いもの

→陶器によっては通気性があり塩分濃度が濃いものを入れ続けると器の周りに結晶がつくことがあります。購入する窯元さんで確認してみてくださいね!!

↑上の塩壺はどうなの??と思われた方もいると思いますが中に釉薬をかけていないため調節はしてくれますがまれに器がいっぱいいっぱいになって結晶がつく場合もございます。そんな時は一度洗ってしっかり乾燥させまたお使いください!!


◎使用方法

→陶器によって直火、レンジ、蒸し器、オーブン、食洗器など使用方法が違うので確認必須です!!

《蓋の形》

◎かぶせ蓋・・・蓋が本体より大きくかぶさっているもの。

画像6

◎落し蓋・・・うつわよりサイズが小さく器の中に落とし込む形のもの。

画像7

器に乗せていたり、器の淵に溝やでっぱりがあったり、それぞれの器に対していろんなデザインで工夫して蓋を作っています。ぜひ蓋の形も見てみて下さい。楽しさが広がります。


《窯元のひとり言》

蓋物は小さいものでもいいお値段。器によっては大きな塊の中をくり抜いて作ることもあります。そして本焼きの時が面白い!!蓋をしたまま焼くんです。理由はゆがみをなくすため。ばらばらに焼くと少しのゆがみで蓋が閉まらなくなってしまうので蓋をしたまま本焼きをするものがほとんどです。蓋が焼いた後に開くのかなとドキドキすることもあります!!

画像8



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?