シアトル16日目

3月10日(木)
シアトルもあと2週間しかないと思うとあっという間の出来事だった。

天気は、雨のち晴れ。

朝方雨が降っていたが、次第にやみ10時頃から晴れていた。

ZEITGEISTというキングストリートにあるカフェでミーティングをしている。とてもおしゃれで賑わいのある店内には、僕らと同じようにミーティングをする人たちやMacを広げ作業をする人も見受けられる。

最近の悩みは、花粉症だ。西海岸は、一年中同じ気候で花粉症がないと思っていたが、目が痒くくしゃみが絶えず、鼻水をすする日々になってきた。日本と変わらないことに無念さを感じる。

その後、シアトル在住の日本人建築家の方にキングストリート周辺のウォーキングツアーをした。

日本にはない街並みを見ながら街を歩いた。日本にはない街並みとは、築100年を超えるビルと高層ビルが立ち並ぶ街のことだ。日本では、新しい建物に価値があり、新しいほど評価が高い。しかし、シアトルは、歴史を重要視するため、古い建物をリノベーションしながら長く使う。その価値観の違いが街並みにも表れているのだと感じた。

午後からは、スターバックス本社を訪ねた。本社内に入れるのは、メディアや取引先のような限られた人で、なかなか入れないという場所に入ることができた。スタバファンにはたまらない場所だ。

フロアー自体は小さいのだが、その小ささを感じさせない作りになっており、広く感じた。会議室の名前は面白かった。全てコーヒー豆の名前が付けられているのだ。

夜は、日系アメリカンの方々の資料館に行き、交流会をした。

日系アメリカンが戦時中どのような生活をしてきたのかを資料を交えながらお話を伺った。日本とアメリカの対戦という複雑な状況に置かれながら、『我慢』『仕方がない』の毎日だったという話に、胸も苦しくなった。しかし、「日本を誇りに思っていた」という一言に、感銘を受けた。

日系アメリカ人の方々と接していて思ったことがある。

日本の戦争学習は、日本の立場からの意見である。今までの教育は、一方的な考え方を学んでいたにすぎない。歴史問題を学ぶ上で、双方(日本とアメリカ)の両面から見た歴史を学ぶべきだと思った。そして、太平洋戦争においては、日系アメリカ人の方々の歴史も学ぶべきだ。そして、直接歴史を聞くべきだ。そうすれば、歴史を真に学ぶことにつながると思う。

中国人がどうだとか韓国人がどうだとか言うことがバカバカしくなるぐらい日系アメリカ人の方々の心のダイバーシティがすごかった。自分たちが迫害されてきたからこそ、人を尊敬する姿勢が伝わってきた。

人の稼ぎで生かされ、自分の稼ぎで誰かを生かすことで、生かし生かされ合う生き方を体現します。 パトロンいただいたお金で日々の生活を営んでいます。