#7 初スクーリング:「文学入門」

ようやく初めてのスクーリングを迎えました。
科目は「文芸入門」。Zoomを使ったオンライン講義で、土曜日の午後から始まり日曜日の夕方まで、1日半みっちりです。
入学式から約1か月、ひとりでの自学自習が続いていたわけですが、とうとうインタラクティブな機会です。講義や簡単なワークを通して、先生や他の受講生の考えを触れるのは、やっぱりいいなぁと思いました。個人的におもしろいなぁと思ったところをまとめました。


「藝」と「芸」

「芸」という字、「藝」を簡略化した字だと思っていませんでしたか?
実は、違うらしいです。
昭和初期の辞書を引いてみると、
「芸」という字は「ウン」と読み「草を刈る」意味で使うとされています。
一方、「藝」という字の読みは「ゲイ」、「種をまく」」という意味で芸の旧字ではないとされています。
「芸術」ではなく、あえて「藝術」と表現している場合、
「種をまく」という意味を踏まえていると考えられるそうだ。
普段、何気なく言葉や漢字を使っているけど、起源とか成り立ちとか調べると新たな発見がありそうだし、ちゃんと意味がわかった上で文芸表現できると意味深くできそうですよね。

書は言を尽くさず、言は意を尽くさず。

孔子の言葉で、「文字で言葉を表現しきれないし、言葉で思考を表現しきれない」という意味だそうだ。
言葉で思考を表現しきれないからこそ、行間が生まれるし、その行間を読むことこそが、文芸の醍醐味なのだとか。
読書してて想像をふくらませて世界観に没入できると、いい本と出会えたなと思えますよね。

ディテールを愛す

文芸を楽しむには、作品全体を理解しようとせず、ディテールを愛すことが大事なのだとか。
好きな言葉の断片から、作者や時代背景を探ったり調べたりしていけばいいとのことだ。
「本は全部理解しながら、読み切らないといけない」という固定観念があったんですが、見事に打ち破っていただきました。わからないことは前提として、調べたり考えたりするところを楽しみたいなと思います。

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