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#15  Webスクーリング:「世界の古典を読む」

#9 で投稿した通り、予習のさじを投げた「世界の古典を読む」。
講義前は、「今日の講義、大丈夫かな・・・」と不安な気持ちがいっぱいでした。
 
開講時刻が近くなり、Zoomに入室。
講義が始まります。
 
どの講義も始まりは、目的から。
今回の講義では、古典作品が後代において、どのように読まれて、どのような二次創作につながっていったのか、受容の様子を知ることが目的となっています。
実は「古典」と訳される「classic(クラシック)」は、「第一級の」を意味するラテン語「classicus」を語源としており、模範となるような作品を意味するのだそうです。日本語だと「古」という漢字が使われているものの、「古い」という意味ではないとのこと。もう目から鱗です。
 
さらに、イタロ・カルヴィーノ 『なぜ古典を読むのか』の「古典とはこういうものだよね」という定義を引用しながら、古典との付き合い方を解説いただきました。「古典は、時代や地域を超えて再解釈されたり、別の作品で引用されたりする」ということで、具体的な作品に触れていきます。

1作品目は、シェイクスピア 『ハムレット』(唯一、読了できた作品!)
原作のあらすじを紹介した後、太宰治『新ハムレット』と対比させて、ハムレットの人物像の違いについて説明がありました。続く、デフォー 『ロビンソン・クルーソー』、ゲーテ 『ファウスト』でも、後代の作品と対比しながら「こういう点に違いが見られるよね」と講義が続きました。
 
ここで、講師が交代。
2人目の講師は、ヴィリエ・ド・マルタン 『未来のイヴ』を深堀り。
いくつかの観点で「この部分ではこういう描写されているね。この部分ではこういう描写されているね。」と精読していって、講義は終了。
 
全体を通して「ほー、こんな風に解釈できるのかー」と感嘆しっぱなし。
読んでなくても、興味・関心を持たせてくれる講義をしていただいた講師に感謝でした。

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