現代語訳『古今和歌集』(1059)

【 原文 】
宵の間に出でて入りぬる三日月のわれてもの思ふころにもあるかな (1059)

【 現代語訳 】
宵の間に出て入ってしまう三日月のように、心が割れるほど悩むこの頃だ。

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中国の人々は、やはり現実的?③ ー 老子の思想

引き続き、中国の思想について。

中国の思想の中で、儒教とは別に現代にもなお続く思想に「老子」の思想があります。

この老子は中国の古代諸子百家の1人です。

この老子思想は「道家」とも呼ばれています。

この老子の思想は、人間の作為を否定し、無為自然なあり方を尊ぶといったところに主眼が置かれています。

よって、人間の無為自然とは正反対にある政治や、あるいは人間が人為的に作り出した道徳といったも

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フォリア工房の「更紗」について

日本で「更紗」と呼ぶものは、インド更紗、インドネシアのバティック、ヨーロッパ更紗、和更紗、それらに影響を受けた形式の文様などを総称してそう呼ぶようです。

更紗は、それが渡ってきた昔から、布好きの日本人に絶大なる人気があります。茶人は更紗が日本に到来して以来珍重し、愛好していますし、表具などでも良く使われています。また、和装の世界では昔から現在も根強い人気があり、貴重な舶来品の更紗を継いで着物や帯

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現代語訳『古今和歌集』(910)

【 原文 】
わたつ海の沖つ潮合ひに浮かぶ泡の消えぬものから寄る方もなし (910)

【 現代語訳 】
大海原の沖の潮合いに浮かぶ泡のように、何とか消えないではいるものの身を寄せる場所もない。

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現代語訳『古今和歌集』(469)

【 原文 】
ほととぎす鳴くや五月のあやめぐさあやめも知らぬ恋もするかな (469)

【 現代語訳 】
ほととぎすが鳴く五月に咲く菖蒲《あやめ》。その花が名に負う「文目《あやめ》」(道理)も分からぬ恋をすることだ。

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祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。

平家物語の冒頭をご存知でしょうか。

祇園精舎には無常堂という建物があり、その四角には鐘がつけられているそうです。無常堂に立ち入るのは、死期が近い修行僧たち。つまり、鐘の音が聞こえるのは、尊い一つの命が消える時なのです。

永遠などない。

だから儚く、そして美しい。

平家のつかの間の栄華と急速な衰退を描いた平家物語。その冒頭に相応しい素晴らしい言葉の並びだと思いませんか。

日本語はとても美し

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中国の人々は、やはり現実的?②

前回、中国の人々の考え方の中心に、現実性があると書きました。

そのような中国の人々に影響を与えたのが、孔子や孟子が説いた「儒教」です。

儒教は、神や宗教といったいわゆる形而上学的な事柄についてはほとんど触れず、人間社会に立脚して、人々が自ら置かれた身分や立場に応じてあるべき姿、なすべきことを説いた、現実重視の思想と言うところに特徴があります。

特に君主や家臣、親や子、兄弟姉妹、友人同士といっ

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【ビジネスマン必読書『君主論』全文を統計解析してみました】第8回:読解のキーパーソンとして出現頻度一位の「この人」の生き方を追おう!

前回の記事で、『君主論』全文中の登場頻度1位~4位の顔ぶれについての考察を行いました。

今回からはその続きとして、1位・2位を独占した「ボルジア親子」、3位のルイ12世に代表される「フランス王家」、4位の「教皇ユリウス2世」それぞれのキャラクターとポジションを詳細に見ていくことにします。

というのも、この四人の力関係がわかると、『君主論』におけるマキャベリの人物評価のスタンスもわかり、かつ、当

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現代語訳『伽婢子』 幽霊逢夫話(1)

野路《のじ》忠太《ちゅうた》は近江《おうみ》国の者である。妻は同国野洲《やす》郡の平民の娘で、二人の間に長女が生まれたものの半年後に死去し、他に子は授からなかった。
 永禄《えいろく》十三年、忠太は商売のために鎌倉に下った。しかし、自国も他国も乱れて街道は封鎖され、三年もの間、故郷に帰ることができなかった。
 ある夜の夢で、妻が桜の木の陰で散り落ちる花を見て悲しんで泣いていたかと思うと、急に井戸の

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中国の人々は、やはり現実的?

前回、横浜の中華街に行ったことを書きました。

中華街は今もなお多くの人が訪れ、活気も衰えていません。

そこに中国人の現実的な生命力を感じます。

中国の人々に見られる1つの特徴として、この「現実的」というものがあると思います。つまり中国の人たちは、神やあの世といった形而上学的なものよりも、むしろ「この世」という現実に立脚して物事を捉え、考える傾向にあるのではないでしょうか。

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