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守備、個人戦術からグループ戦術へ

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 先日、富士宮第三中学校のサッカー部の生徒を対象に、指導実践を行わせていただきました。
 当初、自陣の守備をテーマに指導ということでしたが、中体連の選手たちに「11人でどう守るか」ということよりも、個人へフォーカスして、個人戦術の整理からグループ戦術につなげていく方が良いと考え、テーマを直前で変更しました。
 
練習メニューは以下の通りです。

TR① 1v1×4
TR② 2v2×2(横分割)
TR③ 2v2×2(縦分割)
TR④ 4v4

今回の指導実践で準備した練習メニュー


TR①1v1×4


このTRは、1v1がグリッド内に4つあり、全てで1v1となる。そのため、ボールを持っていない選手は、守備の優先順位として以下のことを考える必要がある。

① インターセプト
② 1stタッチを狙う
③ 前を向かせない
④ 制限(限定)


TR②2v2×2(横分割)


このTRは、横にエリアを区切っているため、最初に前方のエリアでのチャレンジ&カバーを指導する。2人の間をボールが通過してしまうと、1STラインを越えられてしまうことになり、守備の原則である「前向きでボールと相手を観る」ことができなくなってしまう。それを達成するために後の2人がコーチングを行いながら、中央を閉じさせる。ボールが中央から外へ出たときに、前方の選手がボールに対して制限をかけ、後方の選手が縦パスに対してボールを奪うことを求める。
オプションとしては、ボールがエリアを越えたらセパレート解除などとすると、「プレスバック」の要素も入れることができる。

TR③2v2×2(縦分割)


このTRは、縦にエリアを区切っているため、攻撃に積極的なポジションチェンジを促す。そうすることで守備側の2人はマークの受け渡しを余儀なくされる。ゾーンで守る意識がないと、高い位置にポジションをとる相手に対して、「人」についていってしまう。そうすると、相手に押し込まれてしまう。そうならないために、2人でコミュニケーションを取りながら守る。前方の守備者は中央を閉じ、後方の守備者は前方の選手よりやや外側に構えることで前方の守備者が自分自身のラインを越えられたときに、後方の守備者のカバーを促す。

前方が内側、後方が外側をそれぞれケア


TR④4v4


このTRは、今までやったことの総復習として行う。
セパレートもなしの4v4。


実際のTRを行わせていただいての振り返り

元々のサイズは18×38としたが、16×30として縦を短くして行った。選手のW-UPを見て少し広いのではないかと感じたからである。
実際には、失敗と成功のバランスも良かったのだが、TR③でスペースがないために積極的なポジションチェンジが見られなかった。ここに関しては、30→38mへの変更をすべきだったと反省している。
また、3学年(中学1,2,3年)が混在しているために、フィジカルの差も大きいため、事前にもう少しメンバーを決めて取り組んでも良かったかもしれない。

また、次回以降にチャンスをいただけたらチャレンジしていきたい。

この内容のご質問等ありましたら、メッセージください!

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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