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写真の難しさと楽しさ


 例えば、広角レンズは難しいといわれることがあるが、超がつくとさらに難しくなる。これはレンズを覗いた瞬間の非現実的な広がりに魅了されるからで、後で冷静になるとなんだか色々なものが写っているだけと感じることが多い。

 さらに超広角レンズは個性が強く、いかにも超広角レンズ的な写真が多くなるのも難しく感じるポイントで、その個性を外した撮り方をするとなんでこのレンズ?とジレンマが残る。

 その洗礼を最初に受けたのはフィルム時代。何を勘違いしたのか海外に行く個人取材に合わせて20mmの単焦点レンズを購入して、さほどテストをしないで出発してしまった経験がある。


 その前には、写真専門学生時代にスクエアフォーマットに憧れ、卒業記念に6x6のカメラを買ったことがあった。このときも興奮して撮りまくっていたが一向に気に入った写真が撮れない。挙句はレンズが一本なのがいけない。そんなことを考えてこのシステムはなかったことになっていた。

 あることをきっかけに再びスクエア熱が上昇したときには新たに二眼レフを購入して再チャレンジした。この時はレンズも広角・標準・中望遠と揃えた。しかし、結果は同じ。なんとなくスクエアのフォーマットに負けた感じばかりの写真を撮っていた。


 かれこれ四半世紀以上写真を続けているが、未だに超広角レンズに対する苦手意識は無くならなず、被写体を選ぶことが多い。スクエア恐怖症の方は少しは克服できたように思う。

 ここまで写真を続けてこれたのもこんな難しさをときどき感じるからだと思う。そして、その度にぶつかる壁と格闘する。ほとんどすぐに乗り越えることができないが、続けていれば少しづつ糸口が見えてくる。



 答えはいつも1つではない。



 それが写真の難しさなのかもしれない。そして、そこに楽しさを感じる。


 折角なので、20mm と スクエア の写真

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 また、次回。

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