松田啓太

千葉県市川市行徳<Caffe Nil>でバリスタと焙煎を担当しています。 …

松田啓太

千葉県市川市行徳<Caffe Nil>でバリスタと焙煎を担当しています。 コーヒーの淹れ方や焙煎やお店のことなどいろいろ投稿中です。

マガジン

  • Caffè Nil レシピ集

    カフェニルで淹れているコーヒーをはじめ、シロップやドレッシングなどお家で試せるレシピ集です。ぜひぜひ作ってみてくださいね☺️

最近の記事

コーヒーフェスティバルに出てみて思う個性の話

昨日は久しぶりにイベント出店してまいりました。 お店から外に出てのコーヒー屋さんなんて数年ぶり、、しかも一人での出店は多分初めて。忙しかったらどうしよう、、いや暇だったらどうしよう、、、という感じで1ヶ月も前からソワソワ。笑 でもいざ当日準備を終えて始まってみたら意外にもリラックスしてコーヒーを淹れながら、お客さんや他の出店者の皆さんと話しながら、本当に楽しい時間を過ごすことができました。 誘っていただいたROUTEMAP COFFEE ROASTERSさんありがとうご

    • 浅煎りのコーヒーが苦手、、そんなときにはミルクブリュー

      最近ルワンダのナチュラルの豆を仕入れたので早速サンプル焙煎しました。 浅煎りに仕上げてまずは味見、、ということでスタッフにも飲んでもらったところ、ルワンダって缶コーヒーにありますよね!と言ってきたので、 たぶんそれはワンダだよと答えました。 でも今調べたらUCCさんからルワンダとコロンビアのブレンドのコーヒーが発売されているのを発見して、もしかしてスタッフが言っていたのはこっちのことだったのか?と不安になってきたので今度改めて聞いてみようと思います。 しばらく缶コーヒ

      • 冷たいエスプレッソ シェケラートとコンギアッチョ

        小さくて濃ーいコーヒー、エスプレッソ。みなさん飲んだことありますか? 日本でエスプレッソを文化を広めたのはなんだかんだ言ってもスターバックコーヒーさんだと思うのですが、セカンドウェーブの代表であるシアトル系カフェの日本進出以降、ドトールさんもカフェバールをイメージしたエクセルシオールカフェを展開したり、プロントさんがイタリアのイリーカフェを展開したり、イタリアからはセガフレードザネッティが進出してきたりという形でエスプレッソ系のカフェは今ではすっかり身近なものとなりました。

        • 土台なしのチーズケーキでペアリング力アップを目指す

          前回スイーツのことを書いた流れでちょっと思い出したのですが、カフェニルのチーズケーキには土台がありません。 ベイクドチーズケーキとかレアチーズケーキってビスケットを砕いて下地にするのがわりとお手軽かつ一般的で、他にもクッキー生地やタルト生地を敷いたりすることもあります。(バスクチーズケーキは土台なしが基本みたいです。) うちのお店でも春夏がレアチーズケーキ、秋冬がベイクドチーズケーキという感じで2種類やっていますがどちらも土台なしのレシピになっています。 でも実は初めに

        コーヒーフェスティバルに出てみて思う個性の話

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        • Caffè Nil レシピ集
          7本

        記事

          コーヒーがあるから甘いものが食べたいのか甘いものがあるからコーヒーが飲みたいのか

          カフェニルでは昨年9月からほぼ毎月のペースでスイーツの新商品をだしています。 9月はミルクババロア(1日限定) 10月はモンブラン(1日限定) 11月は洋梨のタルト 12月から1月はりんごのタルト 2月はバナナブレッド 3月はミモザケーキ という感じで皆さんに楽しんでいただけるようになんとか半年間継続してきました。4月も2週目を目処に新商品を提供予定です☺️ チーズケーキとかフォンダンショコラやマフィンなどいつもの定番メニューもやりながらなので毎回喜んでもらえるか不安に

          コーヒーがあるから甘いものが食べたいのか甘いものがあるからコーヒーが飲みたいのか

          味はいったん置いておいて気分の上がる道具でドリップしたい

          普段お店で毎日ハンドドリップをしている私ですが、家でコーヒーを飲みたいというときもやっぱりハンドドリップをしています。 お店を開店した当初なんかは家ではさすがにドリップするの面倒かなと思ってコーヒーメーカーを買って楽をしていたのですが、数ヶ月使っているうちになんとなーく味的に物足りない気がしてきて、、、気がついたら自然とハンドドリップに戻っていました。 コーヒーメーカーと比べちゃうとドリップはもちろん面倒なところはあるんだけど、やっぱりちゃんと淹れた方が美味しいし、淹れて

          味はいったん置いておいて気分の上がる道具でドリップしたい

          ペーパードリップ ドリッパーの違いによる味の傾向 その2

          先日インスタなのかnoteなのかネット上なのか、、円錐と台形のドリッパーを比較した画像を見つけてとても感動したので引用したかったのですが、いざもう一度探すとどこにもみつからない。 なぜあのときブックマークするなり保存するなりしなかったのかと今になって大変後悔しているわけですが、でもでもやはりご紹介したいので文章にて私見を交えながらご紹介したいとおもいます。(本家の画像や記事が見つかりましたらそのとき引用いたします。) このドリッパーの形状の違いって僕が趣味でドリップを始め

          ペーパードリップ ドリッパーの違いによる味の傾向 その2

          カップでも変わるコーヒーの味わい

          先日浦安の猫実珈琲店さんにお邪魔したときに(休日タイミングがあるとつい寄ってしまう猫実さん)、レジ前のメニューボードに書いてあったケニアの浅煎りを注文したのですが、このケニアがすっごい好みの味で次の週もリピートしちゃいました。 猫実さんってコーヒーカップの種類が豊富でオーナーの恵子さんがその日の気分で選んで出してくれていると思うのですが、このカップの違いでもコーヒーって印象が変わるんですよね。 最初に飲んだときと2回目とでそれぞれ違うカップで出してもらって、どちらもすごい

          カップでも変わるコーヒーの味わい

          コーヒーセミナーに行ってきました

          先日機会をいただき出張のコーヒーセミナーに行ってまいりました。 以前はお店でもコーヒーセミナーときどきやっていたのですがコロナなんかもあったりして(緊急事態宣言とかちょっと遠く昔のことのように感じます)通常営業に専念していたので久しぶりのセミナーとなりました。 せっかくだからということで一念発起してセミナー資料をいちから作り直し進行用の台本も作り直し、、とコーヒーセミナー自体を一から考え直す良い機会になったのです。 というのも今回は1時間くらいのセミナーだったのですが、

          コーヒーセミナーに行ってきました

          バリスタとマスターによるプロレス

          このnoteでも普段から"コーヒーは重さや温度を計って淹れた方がいい"と言っている私ですが、最近久しぶりにコーヒーを温度計と計りを使って淹れるなんてダサいという趣旨の喫茶店マスターの動画を見ました。素人じゃないんだからと。 自分とは真逆の意見、、ですがそれはそれで大好きです。 職人的なコーヒーマンの姿としてかっこいいなと思うし、コーヒー業界って多様であることこそが大事なので必然こういう路線も必要だと思います。いろんなスタンスのコーヒー屋さんがあるからこそお客さんも自分にと

          バリスタとマスターによるプロレス

          ホットチョコレート

          今月カフェニルでは季節商品としてホットチョコレートとチョコレートエスプレッソの2種類のドリンクを販売しています。 その昔わたくしがチェーン店のカフェでアルバイトをしていたとき外国人のお客さんに、 ホットチョコレートある?って聞かれたので ココアならあります!っていったら ホットチョコレートとココアは何が違う? って聞かれて確かに!っておもったことがありますが、今ならわかります。 カカオマスを原料としたチョコレートから作るのがホットチョコレート。 カカオマスからココアバ

          ホットチョコレート

          休日の趣味はカフェ巡り

          コーヒー屋さんで働きながらカフェ巡りを趣味としている僕ですが、カフェ巡りとひとくちに言っても結構いろいろなジャンルがあります。 昔ながらの喫茶店にはじまり(喫茶店だけでも純喫茶とかジャズ喫茶とかいろいろあるし)、コーヒースタンドみたいな小さなお店、パンケーキやパフェなどスイーツが売りのお店、カフェ飯などのフードが美味しいお店など、カフェの多様性は著しくそして線引きが難しいほど充実しています。 だいたいカフェ巡りに勤しんでいる人たち(僕も含め)は、全部のカフェに行っていると

          休日の趣味はカフェ巡り

          ロースターによって味が違うわけ 後編

          前回のnoteでは商品設計と再現性が大事ということを書いたのですが、後編では豆の調達や焙煎に由来する味の違いを探っていきたいと思います。 調達 日本は基本的にコーヒー消費国なので、よほど沖縄のコーヒー農園主だったり生産国に自社農園を保有しているのでもない限りは生産国で栽培収穫・精選されたコーヒーを買って調達することになります。 どこの国のどこのエリアのどんな品種のどんな精選の豆を買うかというのは焙煎するひとのどんなコーヒーを飲んでもらいたいか(商品設計)を反映したものに

          ロースターによって味が違うわけ 後編

          ロースターによって味が違うわけ 前編

          焙煎ってやったことない方の方が圧倒的に多いと思うのですが、実はやってみると意外にもシンプルでそして簡単です。 簡単ですと言ってしまうとやや誤解を招くところもあるのですが、いわゆる焙煎の難しいところって実は豆を煎るところ以外の部分だったりします。特に業務用の高額な機械を使っていればなおさらで、一回説明書を読んで基本的な使い方を間違わなければちゃんと豆は焙煎できてしまうのです。 逆に手作業の多い家庭用の焙煎器なんかのほうがコツが必要だったりはするのですが、それだって何回かやっ

          ロースターによって味が違うわけ 前編

          ハンドドリップ ペーパーリンスについて

          みなさんペーパーリンスはご存知でしょうか。 ペーパーリンスとはハンドドリップをする際、事前にペーパーフィルターに湯通しする動作のことで、別に横文字を使うほどのことでもないのですが、かといって他にちょうどいい日本語も見当たらないのでコーヒー業界では当たり前のように共通言語として使われています。 これをするべきか、しなくても良いのか、、バリスタによっても微妙に意見の分かれるところだったりします。 自分はどうかというと必須ではないけど場合によってやった方がいいという感じで考え

          ハンドドリップ ペーパーリンスについて

          コーヒーを淹れることはチャーハンよりもクッキーを作ることに近い

          普段からこのnoteでもコーヒーセミナー(最近すっかりサボっている)でもスタッフへのレクチャーでも「コーヒーは重さを計りながら淹れるといいよ」と言うのですが普通の人はだいたい面倒そうな顔をします。笑 僕も自宅でコーヒーをはじめたときはそうでした。 わざわざ計るなんて神経質な、、そこは感覚でいくでしょうと思っていたのですが、今ではすっかり温度計で温度を計り、重さをデジタルスケールで計り、タイマーで時間を計りながら淹れるようになりました。 チャーハンを具材を計量しながら作るひ

          コーヒーを淹れることはチャーハンよりもクッキーを作ることに近い