20年間生きてきて見つけた「勉強することの本当の意味」

大阪大学 薬学部 3回生 山本 敬太、クラウドファンディングに挑戦中です!
https://readyfor.jp/projects/keitagoaround

あなたは子どもに「勉強する意味って何?」と聞かれたらなんと答えますか?
大半の人は「将来に役に立つから」もしくは「いい大学、いい会社に入るため」と答えるでしょう。
もちろんそれも勉強する理由の一つです。
ですが私はもっと根本的なところに勉強する意味があると考えました。
これまでの自分の人生を振り返りながら勉強する意味を紐解いていきます。

小学校時代は勉強するのが当たり前という考えが自分の中にあり、そのおかげで人並みには勉強していました。

中学校に入ってからは勉強に対してあまりモチベーションもなく、気づいたら分からないところが増え、小学校の頃お世話になっていた塾もついて行けなくなって嫌になり辞めました。
それから勉強と向き合う時間は減っていきました。
中3になり受験の近くと勉強をするようになり、志望校に入れるか微妙なラインでしたがなんとか高校に合格することができました。

中学校時代勉強する意味を考えたことはありませんでした。
ただ高校に受かるため必要だからやっていた、という感じです。

高校では入った部活に優秀な人がたくさんいました。
東大、京大、阪大、一橋などみんなそれぞれ志望校を持っていました。
そのおかげで難しい大学を目標にすることに抵抗がなくなった気がします。
大学についての知識が全くなかったけど「自分もせっかくだから有名な大学に行きたいな」と素直に思いました。
ネットで勉強法についても調べてみるとどの参考書をどの順番にやればいいのか、どのように使えばいいのか詳しく書いてありました。
それを見て大学合格までの道筋をイメージすることができました。
「自分にもできるのかもしれない」と思いました。

それからは勉強の方法や参考書にこだわり、中期的、長期的な目標、計画を立てながら地道に勉強していきました。
成績も少しずつですが上がっていき、正しいやり方で努力すれば結果がついて来ることを実感しました。
高2の夏には阪大工学部、高3の春には阪大薬学部を目標に頑張りました。
そして合格を勝ち取りました。

高校時代、勉強は「大学に入るための道具」としか思っていませんでした。
ただ、中学校の頃とは違って合格するためにはどうすればいいのか常に考え、計画を立てながら勉強していたこともあり、高3の頃には勉強で大切なのは

「教科の内容そのものではなくて、どうすればいい点が取れるのか、志望校に合格できるのかを考え、計画を立て、最適な方法を見つけて努力することに意味があり、その能力が将来活きてくるのではないのか」

という考えを自分の中に持っていました。

大学入学後、塾講師、家庭教師、市の学習支援事業の講師をしてきてたくさんの子どもたちと向き合ってきました。
そこで最もよく耳にしたのは「なんで勉強しないといけないの?」という言葉でした。
私自身、中学、高校時代は勉強する意味が何なのか、はっきり分かっていませんでした。
子どもたちから聞かれても自分の納得いく答えを出せないままでいました。

ですが今回、クラウドファンディングに挑戦する中で一つの答えを見つけました。
H Pの文章を作っていく中でどうすれば読んでくれる人に自分の考えが伝わるか、読む人の心を動かすことができるのか?
クラウドファンディングをするにあたってどのような発信の仕方が効果的なのか?プロジェクトを思い付いたその日から毎日頭を悩ませていました。
「考える力って本当に大事で必要だな」と感じました。

大学で研究に取り組む中でもただ言われたことをやるのではなく、自分の頭で考えることが大切だと日々思います。
また、街を歩いていても目に入って来る建物や広告、人々が身につけるものなど全てが誰かが一生懸命考えて工夫した結果できた産物なのだと感じるようになりました。

私が見つけた「勉強する本当の意味」、
それは「自分の頭を使って考える能力を養うため」です。

私たちは何をするにしても頭で考えなければいけません。
よりよくするためにはどうすればいいか?
頭で考え、試行錯誤することで成長することができます。

「勉強は将来役に立つ」のではなく今に活きてくるはずです。
ただがむしゃらにやるだけではある程度のレベルまでは到達できるかもしれませんがいつか限界を迎えてパンクしてしまいますし、考えてやる人には勝てません。

高校時代は「勉強している教科の内容そのものは、将来役に立たない」と考えていました。
ですが今は全ての教科にそれぞれの役割があり意味があると分かります。

なぜ日本では義務教育が6年間あり教育環境が整っているにも関わらず子どもたちは勉強をすることに対して疑問を持っているのか?
これは深刻な問題で、子どもたちに勉強する意味をしっかりと伝える必要があります。
自分でやると決めて本気で取り組んだ時の集中力、エネルギーは凄いです。
やらされる勉強では子どもたちの能力を最大限引き出すことはできません。

子どもたちが勉強をする意味を理解し、正面から勉強に向き合い、夢や目標を持って生きるようになった時、この世界がより良くなることは明らかでしょう。

自分がなぜ高校時代勉強を頑張ったのか?
それはきっと勉強するきっかけと目標を見つけたからだと思います。

子どもたちに勉強をする意味を理解してもらう。
勉強を頑張るきっかけを与える。
夢や目標を持ってもらう。

これは教育に関わる私たち全員に課せられた使命だと思います。
教育に関わる人間の一人として私も自分ができる最大限の努力をしようと思い今回のクラウドファンディングに挑戦しました。

「自分の挑戦する姿を見て子どもたちにも夢や目標を持って生きるようになって欲しい」
「自分の経験から学んだことを伝え、子どもたちのこれからの人生に役立て欲しい」

そんな思いが込められています。
私の周りには学生が多く、支援をお願いできる人がいません。
少しでも共感、賛同していただけたらご支援お願いします。



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