見出し画像

京都でのアテンド業務(人生初)

誰にでも"新人時代"はあり、私の場合、それはほろ苦いスタートであった…。

それはメーカーで海外営業として勤めていた時代の事である。東南アジアからの4人のお客さん(ここではゲストと呼ばせて頂きます)のアテンド(京都案内、海外営業業務etc...)をする事となった。人生初のアテンドである。

彼らにとっても初めての訪日。私自身この時はまだ社会人経験もまだまだ浅く(3 or 4年目?) 、かつ重要取引先からのゲストであった為、とにかく不安しかなかったが、良い思い出と良い印象をもって帰ってほしかった。

まずはアテンド業務の一環として、京都観光にお連れする事となる。(今回はツアーを利用。)

共に金閣寺や三十三間堂などのスポットを巡る。この時初めてプロの通訳ガイドに出会う。本当にスラスラと説明されるといった印象。どういう所をポイントに置いて説明されているのか、表現などに注意しながら聴いておく。

ツアーが終わると今度はショッピングにアテンド。探しているものを訊き、案内していく。

誰も迷子にならないよう、しっかりと全てのゲストに目を配りアテンドする。

それが終わると会食。料理の説明が難しく感じた。魚の名前が出てこない…。一瞬も気を抜けない。料理の味も感じなかった。

極度の緊張で道中の記憶がほとんどなく、人生初のアテンド業務が終わる時、どっと疲れが押し寄せてきた。

乗り切った…という感覚しかなかった。

今思い出せる限りに思い出そうとしても、当時の記憶はほとんど甦らない。それだけ未熟なアテンドであり、たとえ思い出したとしても、それは失敗の記憶でしかない…。

当時はその後ガイドをしようとは考えてもいなかったが、1人の日本人として、もっと日本文化について話せるよう、勉強しようと決意した瞬間でもあった。自分が恥ずかしくも感じた。

とにもかくも、最後にゲストが笑顔で握手を求めてきた事が救いであった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?