大塚家具について考えてみた。

今回は「勝手に考えてみた」というシリーズで、不振企業の立て直しについて考えてみたいと思います。

当たり前ですが、自分が考えている以上のことをその企業は考えているでしょうし、あくまで机上の空論でしかないのですが、どんなことでもシナリオを考えていくことは無駄ではないので、少し考えてみます。

今回取り上げるのは、大塚家具。
まず直近の大塚家具の決算(2Q)は、こんな感じ。


B/Sを見ると、借入はほぼなく、優秀なように見えますがどうも気にかかるのはこの棚卸の金額の大きさ。
総資産23,000のうち12,000弱が棚卸を占めているということは、「今まで稼いできた及び調達したお金の半分は在庫で眠っている」ということ。
これはなかなかの異常事態です。

また、大塚家具の在庫を売価ベースで考えてみます。
在庫11,572を原価率の57%で割返すと、20,301。
つまり、このB/Sには20,301の売上、年間予想37,000に対してみると半年分の在庫が眠っていることになり、ここからも競争力の低下の影響が伺えます。

今再建に関するニュースは連日報じられていて、TKPなどの名前が上がっていますが、ここはあえて別角度から考えてみます。

大塚家具の問題点は、まず来店数が大きく落ちている、ということ。
これは、大塚家具のコンセプトに関する問題です。
経営を立て直すときの原則で言えば、まずは「絞り」です。
大塚家具のブランドが薄れた今、商品のラインナップを広げる意味はあまりないと思っています。ブランドイメージがないので、いくら広げても「◯◯をするなら大塚家具」というイメージが浮かばないからです。
なので絞る選択肢は3つ。

・シーンで絞るか
・商品で絞るか
・価格帯で絞るか

です。
個人的には商品と価格で絞るのが良いと思っています。
理由は、今後は「結婚」や「新築」というイベントの重要性が薄れてくる中で、シーンを絞るのは限界があると思うからです。強いて上げるとすれば「同棲」などのゆるい繋がりからのイベントかなと思います。
なので売れ筋などを見ながら、絞る商品を選択、現在進めている店舗規模縮小に合わせ、商品も絞り込み。

今回復している提携販売のシナジーをフルに活かし、「大塚家具の弱い部分は他テナントに任せ、強みに集中する」流れを作り出します。


同時に返品保証をつけ、導入しやすくするとともに、自社のこだわる部分をお客さんにお伝え。

接点は、久美子社長が全面に出るべきです。
まず、「前面に出てイメージ毀損の状態を正直に説明→新しい大塚家具について説明→意見は久美子社長が全て拾い、文章と合わせクーポンなどをつけて返信」という流れが良いと思っていて、私はこれを「アパホテルモデル」と呼んでいるのですが(笑)
なぜこれが必須かというと、大塚家具はもともとハッピーイベントの時に家具を買ってもらう流れを作り出していましたが、お家騒動により、それが完全にそのイメージが壊れてしまったからです。
そのイメージを回復させるには、本人が変わるか、代表を変えるしかありません。

また、WEBサイトの一部改定。
スマホだと、「カテゴリから探す」しかないため、それこそシーンやイメージの選択肢も入れて探す選択肢があったほうが良いと思います。


EC事業部は規模は小さいですが伸びているので、ここは引き続き深耕。

思いつくのはそんな感じでしょうか。
いずれにしても言えることは、まずは絞りをかけないとどうしようもない、ということ。
決算などを見ながら考えたのは、概ねそんなことでした。

参考資料:大塚家具 決算資料


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