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長い長いドローイングのために場所が必要だと思った話

長い長いドローイングとの出会い

2022年9月22日、Under Construction Center(福岡市大名)。David AtwoodさんとKatrin von Maltzahnさんのオープンスタジオにお邪魔した。そこで目の当たりにしたのは「きれいな作品」とかそういうものではなくて、どう捉えていいかわからないけど強い何かがある長い長いロール紙だった。

2022年9月22日に見た長いロール紙

上記写真の右側からDavidさん、左側からKatrinさんがそれぞれ絵を描いている。支持体はグルグルと巻かれたロール紙。どこまで何を描くかが決められているわけではなさそうでした。
そして描かれているのはパッとみて何かわかるようなものでもなくて、でもよくみると何かのような気もするような不思議な絵でした。

今でもなぜだかはわからないけど、この絵になんだか強く惹かれました。何か特別なもののを目にしているようなーそれは自分の内面を覗かれているような、いや未来を見せられているような。
「もっと広い場所で見てみたい」という思いが自然と湧いてきて、同時に「広い場所でたくさんの人が見れるようにした方がいい」と思いました。

ということで広い場所に展示しました

『DAILY POEM』(虚屯)の展示風景
『DAILY POEM』(虚屯)の展示風

少し前まで当たり前に「現代美術」と呼んでいたものが「現代アート」と言われるようになったり、「何をアートとするか」「これはアートなのか?」みたいな議論もずっとあって、それについて考えることがないわけもないです。
ただそういう話の前に「絵が描きたい/描かざるを得ない」みたいなことがあって「見せたい」「見てもらいたい」または「これは見せられない」という感情が湧いたり、描いたわけでもない人が見て「これいい!」と思ったり「自分以外の人にも見てほしい!」と思ったりしていることそのものにフォーカスを合わせたい。その前提があってこその言葉の定義だし、議論かなとは思っています。

この作品にはそんな人を動かすエネルギーがあると思ったし、それはサイズ感だけじゃなくて他の要素も関係しているだろうとは思ってます。

ぜひ作品を体験してください

この記事を書いている2022年12月4日(日)は、David AtwoodさんとKatrin von Maltzahnさんの展覧会『DAILY POEM』が絶賛会期中。PCやスマホの画面とは全く違う体験の機会を作るために企画して実現した展覧会です。
ぜひたくさんの方に、直接作品の前に立ってみていただきたいです!
会期は11日(日)まで!

『DAILY POEM』案内カード

【開催概要】
会場:虚屯(うろたむろ、福岡市中央区平尾3-17-13)
会期:2022年12月1日(木)〜12月11日(日)
時間:13:00〜19:00

https://www.instagram.com/p/CliJMW0PRrq/?utm_source=ig_web_copy_link

最後に、わたしの思いを受け取ってくれたDavidさん、Katrinさん、本当にありがとうございました。Under Construction Centerのオープンスタジオを企画した齋藤さんありがとうございました。
そしてこの企画を実現するために東奔西走してくれた竹森さん!ありがとう!

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