見出し画像

開業届を出したり色々した話。


自身の音楽生活からライブというものが一旦なくなって、言ってもまだ一ヶ月も経ってはいない。

それでもやっぱりライブが恋しいし、今まではそれが活動や生活の中心にあった。

けれど今ある環境に順応していきつつ、やれる事を精一杯やっていくためには、そこにも変化が必要かなと思う。


今まではライブに持っていく機材や物販が詰まったキャリーケースが、玄関上がったすぐのところにあって、アコギが入っているギターケースと共に、いつでもライブに出かけられるような状態を保っていた。

いまキャリーケースは、通販用のCD在庫や梱包資材を保管しておくための箱代わりになり、部屋の隅に置かれている。

アコギはすぐに家でも弾けるようにケースから出して、ベッドの横のスタンドに立てかけるようになった。

配信をするときに背景が気になっていたので少しばかり部屋を片付けて、すぐに始められるように、机にはスマホ用の三脚を常に固定している。

あきらめたり嘆いたりではなく、常に今できることに対して必要な環境を作っていこうと意識すると、変わっていくこともそんなに怖くないし、むしろ楽しかったりします。



ライブが無くなった分、少し時間にも余裕があったりするので、区役所に行ったり税務署に行ったりも。


そこで先週、「開業届」ってやつを提出してきました。

開業届というのはいわゆる個人事業主、フリーランスとしての届出です。

音楽をやり始めて4年目くらいまでは、正社員として働きながらの活動をしていて、生活の方はそちらの収入で十分まかなえていたし、そもそも音楽のほうは支出ばかりで収入はないに等しかった。

けど正社員を辞めフリーターになってからは、アルバイトをしながらの音楽活動に変わり、時期によっては全く働いていない期間もあったりした。

そんな風に変わってから、恥ずかしい話僕はこういった開業届みたいなものはもちろん、社会的な義務のいくつかを放置して、目を背けて生活してきてしまっていました。

身分証もいつしか期限が切れ、クレジットカードも有効期限が過ぎてからは更新もせず、もちろん開業届も出していなかったので、音楽の収支に対する確定申告もしていなかった。

こう言うとどこかから叩かれそうだけど、年間収支が赤字になる場合は一応確定申告の義務はないので、それでいいと思っていた。


そしていま世間がこんな状況になり、アルバイトもライブもゼロになってしまった。

一ヶ月先の生活すら不安を抱えながら生きていかないといけない状況のなかで、ニュースやSNSに流れる補償や給付、貸付の話題。

仮にそれらに頼ろうにも、今の僕では申請することもできないし、収支の証明もなにもない。


一年でも前に届出を出していたら、今ごろはそういった相談にもすぐに行けたのかもしれない。

と思うと多少は後悔もしたけれど、今からでも何かしら意味はあるかもしれないし、丁度いい機会だと思ったので開業届を出してきたというわけです。


もし本当に貸付や補償を受けたいとなったときに、コロナの影響でこれまでより収入が減ったことを証明することがまずは必要になってくるんですが、それも開業届さえ出していれば、なんとか相談にくらいは行けるかもしれないしね。


提出自体はとても簡単で、自宅のパソコンからダウンロードした書類を記入して税務署に持っていくだけ。

税務署は混んでいたけど、手続き自体は3分ほどで終わりました。

日付は2020年の1月1日付けで提出。


これによってすぐに何かが変わるわけではないけれど、職業欄に「ミュージシャン」と書くのはちょっと身が引き締まるような感覚を覚えましたね。

来年からはしっかり確定申告を行なっていかないといけないので、これからは領収書集めの日々の始まりです。

ちなみに1月1日から提出日までにかかった活動費の領収書は、もちろん特に保管はしていなかったけれど。。。


他にも今のうちにできるだけ色々整えていこうと思って
・クレジットカード作成
・マイナンバーカード申請
・保険証をもらいにいく
ひとまずこれらの事をやりました。

保険証すらないって一体どういう生活?と思われてしまいそうですが、実際今までそうだったのだから仕方ない。


いまコロナの影響でどんどん生活が不自由になったり窮屈になったりしていってます。

もちろん僕だけじゃなくて世の中全体がそうなってる。


けど僕は、コロナの影響でって言うと変な話だけど、今まで目を逸らしてきたことに目を向けてみたり、むしろ今までよりも社会を生きる人間としての尊厳というか、義務みたいなものを取り戻したような気がしています。

生き抜いていくために、できる限りのことをしよう。


と思った話でした。

ここから先は

0字
購読者数に応じて更新記事数もアップしていきます!!

600円で見放題、聴き放題、読み放題!! note限定のマガジンとしてライブ映像、未公開動画、楽曲解説、ラジオ音源や新曲などなど、他のSN…

記事を気に入ってくださったら投げ銭感覚で支援していただけると嬉しいです。それらの支援をまたコンテンツとして還元していきます。