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湯本まちなかでの活動を通して

いわき市内の通り沿いに掲げられたいわきFCのフラッグ。設置後から数年が経ち「劣化」や「外れ」などが多々。そんな中で、いわき市の湯本町にあるチアフルカフェ&石河屋さんからの呼びかけが。

ということでやってきました湯本町(自宅から15分)。石河屋さんの駐車場に集まって説明を受ける。いわき湯本温泉旅館協同組合の薄羽さん、じょうばん街工房21の小泉さんという勝手知ったる重鎮も参加。まちなかを3ブロックに分けて、掲出してある80本のフラッグを1つひとつ点検しながら直していくという作業。

脚立を運んで手直しをして、また次の街灯へ。
10人以上いたせいか、ものの1時間ほどで作業は終了。その後、薄羽さん、小泉さんやチアフルカフェの石河さんなどと駅前意見交換を実施。

常磐地区は、いわきGFの最寄駅となっている。まちづくり団体や地域の人々にとって、期待も大きければ少しの不安もあるのだと思う。当日午後3時から県内で放送された番組内で、古滝屋の里見喜生さんが言っていたが、同様のことを質問された。

「大勢のアウェイサポーターが訪れた時にどう迎え、どうもてなすことが『いわきに来てくれてありがとう』を伝え、少しでもいわきという地域を好きになってくれることに繋がるか」

僕はこの言葉を聞いた時に、心から嬉しくなった。観光地・温泉地で培ってきた「もてなし」の文化と、いわきのサポーターが持っている(と勝手に解釈している)「Welcome感」は同根にあると感じたのだ。無論、湯本の人々が先人たちの時代から育んできた気持ちと、僕たちの気持ちを同一に語ることは出来ないのだけれど「どうしたら喜んでもらえるか」という貪欲な姿勢に、感動してしまったのだ。

折しも現在開会中のいわき市議会提出議案に、人づくり関連の一部としていわきFCの応援として約1億2600万円が計上されている。この予算案では、スタジアムまでの徒歩来場者に対する支援策として「RED&BLUEロード」の設置、クーポンの発行などが見込まれている。主たる目的は駐車場、渋滞対策にあることは間違いないが、クラブだけではなく地域に対する投資であることも間違いない。行政に続き、地域も「いわきFC」というクラブの存在理由・存在価値を強く理解し、アウェイサポーターへのおもてなしを第一に、試合開催をまちづくりに繋げることを本気で考えている。この行政の「投資」が地域活性化につながることを、確信した瞬間だった。

RED&BLUEルートイメージ図


「フラッグが外れているのを見た人が『外れてるよ』って言ってくれるんだけど、『直しといたよ』になるといいんだよね」―そんな言葉も聞かれた。いわきFCという存在が「他人事」から「我が事」になっていく。少しづつでもそうしていくようにしていく。活動の一端が、そんな小さな気付きに繋がってくれたら嬉しいなぁ…と思いながら過ごした1日。


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