見出し画像

『未来への大分岐』を読んで

 全てを読んだ訳ではありませんが、私が最も違和感を感じたポイントはテクノロジーの進歩による人類の幸福への道の構築という視点が欠けていることでした。2030年にもなれば殆どの職をAIおよびアンドロイドがやってのけるようになっていることでしょう。それらがヒトに代わって富を産み出す時代になれば、ヒトはもはや生活のためだけに労働する必要がなくなるというオプティミスティックな発想がなぜ無いのか疑問です。AIおよびアンドロイドを生産する企業がベーシックインカムを市民に与えるという可能性は十分に推測され得ます。さらにその過程でそれら企業のCEOらが社会のリーダーになって行き政治家の存在価値が徐々に薄れて行きそして結局消滅してしまうと私は考えます。その世界は企業社会と呼ばれるべきものです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?